慶長大判の買取価格相場と相場以上で売る方法

徳川家康が関ヶ原の戦いで天下統一した慶長5年(1600年)の翌年に発行されたのが、慶長大判です。慶長大判は、歴史的価値の高さから非常に人気が高く、本物であれば高値で売ることが可能な反面、レプリカや偽物も非常に多いです。

この記事では、慶長大判の特徴と買取価格相場、高く売れる慶長大判と少しでも慶長大判を高く売る方法を紹介します。


慶長大判の特徴と買取価格相場

慶長大判の特徴

慶長大判の特徴

大判は、豊臣秀吉の命令で京都の金工師であった後藤四郎兵衛が鋳造したのがはじまりとされています。大判は江戸時代末期までいくつかの種類がつくられ、慶長大判は天正大判に次いで2番目につくられた大判です。

慶長大判は、慶長6年(1601年)から鋳造されました。これは、前年に関ヶ原の戦いにおいて徳川家康が天下統一し、あらたに江戸幕府を1603年にひらくために、国の基盤づくりの一環としてつくられました。

慶長大判と同時に、慶長小判や慶長一分判、慶長丁銀、慶長豆板銀がつくられました。これらは総称して慶長金銀と呼ばれます。

慶長大判は、後藤家5代目の徳乗から9代目の程乗までの書により、表面に「拾両後藤」の墨書きがされています。ただし、墨書きの書体や極印の位置、裏面に打たれている印などによりいくつかの種類に分けられます。形状は角張った楕円形です。

慶長大判には、表面の上下左右に丸枠の中に桐の極印が一つずつ、合計4か所打たれています。裏面には、中央に丸枠の中に桐・亀甲の桐・花押の極印が縦に並んだ状態で打たれています。その他にも極印がある種類の慶長大判も発見されています。


慶長大判の買取価格相場

慶長大判の買取価格相場は、本物であれば100万円以上します。種類によっては、数千万円以上となることがあります。これは、発行年度が古いことや現存枚数が少なく希少価値が高いこと、金の含有量が多いことなどが理由です。

ただし、慶長大判にはレプリカや偽物も多いです。また、他の時代に発行された大判と区別がつきづらいこともあります。

慶長大判は、16,565枚発行されたとの記録がありますが、市場に流通したものではなく、発見された場所も限られています。存在に確証がとれていない種類の慶長大判もあります。


高く売れる慶長大判と少しでも高く売る方法

高く売れる慶長大判

高く売れる慶長大判

慶長大判は、大きく分けて1601年以降に発行されたものと、明暦4年(1658年)以降に発行された明暦大判とに分けられます。さらに、書体などの特徴により種類が異なり、希少価値が高い物は買取価格が大きくはねあがることがあります。


笹書大判

笹書大判は、表面の墨書きの下部が笹の葉のように見えるのが特徴です。これは、後藤長乗による書だと考えられています。笹書大判の買取価格は、1,000万円~2,500万円となることがあります。

笹書大判のような書体の違い以外にも、裏面の極印の種類によっては、500万円以上の買取価格となることがあります。以下の3種類が発見されています。


一ツ極印・サマ判・次板(なみばん)

「一ツ極印」は、裏面に「田」「ま」「金」「さ」「孫」のいずれか一つの極印が打たれています。「サマ判」は、裏面に「サ」「と「マ」の2文字が極印されています。「次板(なみばん)」は、裏面に「ゑ」と「九」、「さ」と「新」、「長」と「新」のいずれか2文字が極印されています。


明暦大判

慶長大判のうち、明暦3年(1657年)以降に発行された明暦大判は、慶長大判の一種として扱われていますが、形状がやや丸形となり、出来がやや粗いのが特徴です。

その理由は、明暦3年に江戸において明暦の大火と呼ばれる大火事が発生し、江戸の町が約半分焼失し、幕府の金蔵も大きな被害を受けたためです。

明暦大判は、明暦の大火により溶けてしまった金を鋳造しなおすためにつくられました。江戸でつくられたものだけでなく、それ以降に京都の大判座でつくられた大判も、明暦大判と呼ばれるようになりました。

江戸でつくられた明暦大判は江戸判とも呼ばれます。裏面に「久」と「七」と「新」、または「九」と「七」と「竹」の極印があります。現存する明暦大判の多くがこの種類です。

京都でつくられた明暦大判は、裏面に「弥」と「七」と「九」、「次」と「七」と「九」、「阪」と「七」と「九」、「弥」と「七」と「新」のいずれかが極印された「三ツ極印」と、裏面に「弥」と「七」と「源」と「九」、「坂」と「七」と「源」と「九」、「次」と「七」と「源」と「九」のいずれかが極印された「四ツ極印」があります。


慶長大判を少しでも高く売る方法

明暦大判は種類により価値が異なり、 1,000万円以上で売れることもあります。

慶長大判は種類によって買取価格が異なる上に、そもそも本物であるかどうかを正確に見分ける必要があります。そのため、慶長大判を売るときには、古銭買取専門の買取業者に鑑定を依頼しましょう。

また、慶長大判は本物で状態が良ければ、安くても100万円の買取価格が期待できるため、1社のみの鑑定で満足せず、複数の買取業者に鑑定を依頼すべきです。


まとめ

慶長大判の買取価格相場と相場以上で売る方法のまとめ

慶長大判の特徴と買取価格相場、高く売れる慶長大判と少しでも慶長大判を高く売る方法を紹介しました。まとめると以下のとおりです。

  • 慶長大判は慶長6年(1601年)以降、徳川家康の命令により鋳造された
  • 慶長大判は現存数が少なく、安くても100万円以上の買取価格が期待できる
  • 慶長大判にはいくつかの種類があり、笹書大判は特に高値で売れる

慶長大判は、前年に天下統一を果たした徳川家康の命令により、慶長6年(1601年)から国の基盤づくりを目的として発行されました。現存数が少ないため希少価値が高いですが、種類によってはさらに高い価格で売れる可能性があります。

特に買取価格相場が高いのは、笹書大判と呼ばれるものです。これ以外にも、書体や極印の違いなどにより、いくつかの種類に細分化されます。慶長大判には偽物やレプリカも多く市場に出回っているため、正確な鑑定ができる買取業者に鑑定を依頼しましょう。

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