カード払いや電子マネー決済の普及で、1円玉を使わずにすむケースが増えてきました。
ピーク時には410億枚の1円玉が流通していましたが、流通枚数は減少傾向にあります。
1円玉の製造も休止と再開を繰り返しています。
1円玉の流通量が減少している今、1円玉を高く売るチャンスかもしれません。
この記事では、1円玉の買取価格相場と、高く売れる1円玉を紹介します。
1円玉の買取価格相場と高く売れる1円玉
1円玉の特徴
1円玉は、造幣局が製造する、額面価格が1円の貨幣です。
現在用いられている最小単位の硬貨で、素材はアルミニウムです。
過去には、1円銀貨や1円銅貨もつくられていました。
1円玉の製造枚数は、時代により大きく異なります。
高度経済成長時代には、インフレなどの影響により大量の硬貨が必要となり、昭和中期には多くの1円玉が製造されました。
生産ラインが不足し、刑務所の刑務作業でつくられたこともありました。
一方で、1円玉の供給過剰により、昭和43年には製造休止しています。
その後、消費税が3%になったことにより1円玉の需要が高まり、年間で20億枚以上つくられる年度が続きましたが、消費税が5%になったことをきっかけに製造枚数が激減します。
その状況に追い打ちをかけるように、電子マネーやプリペイドカード、クレジットカード払いなどが相次いで普及し、スーパーやコンビニなどでの支払いで1円玉を使用する機会は激減しました。
1円玉の流通枚数は、平成に入って400億枚前後を推移していましたが、劣化した1円玉が回収される一方、プルーフ硬貨などを除いて1円玉の製造がほとんど行われなくなったため、1円玉の流通枚数は2018年の日銀による調査で378億枚と、ピーク時の410億枚から30億枚以上減少しています。
1円玉の製造が休止している理由は、製造コストの高さが原因とも言われています。
1円玉の製造コストは、額面価格の10倍以上した時期もあり、2015年時点で約3円でした。
そのため、1円玉はつくればつくるほど赤字になりました。
1円玉の買取価格相場と高く売れる1円玉
製造休止されているとはいえ、国内にはまだ300億枚以上もの1円玉が流通しています。
そのため、通常の1円玉の価値は額面どおり1円です。
ただし、製造枚数が少なかった年度の1円玉やプルーフコイン、エラーコインなどは高く売れる可能性があります。
1円金貨
1円金貨は、明治4年につくられた、日本初の1円硬貨です。
通常版の1円金貨は明治4年のみに製造され、買取価格相場は状態などにより1万円~10万円です。
一回り小さいサイズの縮小版1円金貨は、明治7年~明治13年に製造されました。
買取価格相場は10万円以上と非常に高く、明治9年以降に製造された1円金貨は100万円以上で売れる可能性が高いです。
1円銀貨
1円銀貨は、明治初期に製造された対外貿易専用の1円玉です。
台湾や中国で主に流通しました。
1円銀貨には、旧1円銀貨と新1円銀貨があります。
種類や製造年度により価値が異なりますが、買取価格相場は5万円以上で、数十万円で売れることもあります。
1円黄銅貨
1円黄銅貨は、昭和23年~昭和25年に発行された1円玉です。
3年間のみの発行でしたが、製造枚数が非常に多いため、買取価格相場は数十円程度です。
ちなみに、第二次世界大戦後に発行された硬貨のうち、通貨として使用できない唯一の硬貨です。
アルミニウム素材の1円玉
現行のアルミニウム素材の1円玉は、昭和30年より発行開始されました。
デザインは一般公募され、表面の若木のデザインと裏面の「1」が決定しました。
使用済みの1円玉のほとんど、および未使用や美品の1円玉でも発行枚数の多い年度のものは、額面どおり1円の価値しかありません。
昭和30年代に製造された1円玉
昭和30年に製造された1円玉は、未使用のものだと買取価格相場は500円~2,000円となります。
鑑定済みのものだと、10,000円以上の買取価格となることがあります。
昭和30年代に製造された1円玉も、未使用のものであれば高く売れる可能性がありますが、製造枚数が毎年度、数億枚以上のため、高くても数百円程度の買取価格となります。
昭和64年に製造された1円玉
昭和64年は1週間程度で、すぐに平成元年となりましたが、昭和64年に製造された1円玉は1億枚以上あるため希少価値はそれほどなく、買取価格相場は3円程度となります。
1億枚以上製造された理由は、新しい型への切り替えが間に合わなかったためです。
平成12年~平成14年に製造された1円玉
平成12年~平成14年は1円玉の製造枚数が非常に少なかったため、買取価格相場は10円程度です。
特に平成13年は800万枚あまりの製造にすぎなかったため、20円~50円程度で売れる可能性があります。
ミントセット
平成23年~平成25年、および平成28年~平成30年は、造幣局で製造された全ての1円玉がミントセットなどの貨幣セットであったため、買い物などで使用するための1円玉の流通はごくわずかです。
そのため、買取価格相場は400円程度となります。
昭和62年以降、毎年ミントセットやプルーフセットの1円玉が製造されました。
通常はセットで保管や取引されますが、1円玉のみで売られることもあります。
未使用のプルーフ1円玉だと、100円程度で売れる可能性があります。
エラーコイン
製造過程で何らかのミスが生じ、そのまま流通するエラーコインの1円玉は、高く売れる可能性があります。
エラーコインには、表面と裏面の模様の角度がずれた「角度ズレ」や、硬貨の絵柄がずれる「刻印ズレ」、両面が同じ絵柄になる「影打エラー」などがあります。
特に、1円玉の素材はアルミニウムで、金属の中でも特に柔らかい性質のため、エラーが発生しやすいといえます。
そのためか、1円玉とは判別できないようなエラーコインが流通する可能性があります。
過去にオークションで280万円の落札価格がついたエラーコインの1円玉は、「平成」と「円」がかろうじて外周の外側に見られ、それ以外は無地のものでした。
まとめ
1円玉の買取価格相場と、高く売れる1円玉を紹介しました。まとめると以下のとおりです。
- 現行の1円玉はアルミニウムが素材だが、過去には金や銀、黄銅が使われたことがある
- 1円玉は年により製造枚数が大きく異なり、製造枚数が少ない年度の1円玉は高く売れることがある
- プルーフ硬貨やエラーコインの1円玉の買取価格相場は高い
現在、日本で通貨として使用可能な1円玉はアルミニウム素材のもののみですが、過去には1円金貨や銀貨、黄銅貨などが存在しました。
毎年数億枚の1円玉がつくられた時期もありましたが、供給過多のため製造休止になることがあり、近年では貨幣セットのみのために製造されています。
製造枚数の少ない年度の1円玉は、未使用のものであれば高く売ることが可能です。
それ以外のほとんどの1円玉は、額面どおりの価値しかありません。
エラーコインやプルーフ硬貨の1円玉はかなり高額の買取価格がつくことがあります。
出張対応、即日買取ができる着物買取サービス
項目 | 内容 |
---|---|
出張買取 | ○全国無料で出張対応 |
宅配買取 | ○ |
持ち込み買取 | ○ |
出張手数料 | 無料 |
宅配送料 | 無料 |
即日買取 | ○最短30分買取 |
対応地域 | 全国 |
その他 | 買取価格が他店より1円でも安い場合はすべて返品可能 |
TVCMでおなじみの大手買取店「バイセル」は高価買取に定評があり、最短即日30分のスピード買取が売りで、大手の安心感もあります。
全国無料で出張対応をしてくれるので、着物買取を検討している人は、まずはバイセルをチェックしてみることをおすすめします。
項目 | 内容 |
---|---|
出張買取 | ○ |
宅配買取 | ○ |
持ち込み買取 | ○ |
出張手数料 | 無料 |
宅配送料 | 無料 |
即日買取 | ○最短即日買取 |
対応地域 | 全国 |
その他 | プレミアム着物の買取に定評あり |
買取プレミアム最大の特徴は、プレミアム着物の高価買取に定評がある点です。
買取プレミアムは独自の販売網を構築していて、その分だけ高く着物を買い取る余裕があります。
少しでも高く着物を売りたい人は買取プレミアムに査定依頼してみてください。