慶長小判の買取価格相場と相場以上で売る方法

昭和31年、小松ストアーが銀座の本館改築中に、慶長小判を含めて208枚の小判などが発見されました。このケースでは持ち主不在のため文化財扱いとなりましたが、自分に所有権がある慶長小判を発見した場合は、高く売れる可能性があります。

この記事では、慶長小判の特徴と買取価格相場、高く売れる慶長小判と少しでも慶長小判を高く売る方法を紹介します。


慶長小判の特徴と買取価格相場

慶長小判の特徴

慶長小判の特徴

慶長小判は、江戸時代に10種類発行された小判のうち、一番最初に発行されました。1601年~1695年の約100年にわたり発行され続けました。10種類の小判の内で金の純度が最も高く、86%以上です。

慶長小判以前にも、安土桃山時代に豊臣秀吉が天正小判を発行したと言われていますが、発見されていません。そのため、慶長小判は現存する最古の小判です。

慶長小判は、関ヶ原の合戦の翌年にあたる慶長6年(1601年)に、江戸幕府が天下統一したことを象徴する目的で、慶長大判と同時期につくられました。慶長大判が主に報奨用であったのに対し、慶長小判は流通目的の貨幣でした。

慶長小判の形状は楕円形で、表面全体に打目が彫られています。表面の上下に扇枠の中に桐紋、中央上部に「壹两」、中央下部に「光次」の花押が極印されています。裏面の中央に花押、下部の右端もしくは左端に小判師の小判師の験極印があります。

慶長小判の量目は、約17.76グラムです。慶長小判以降の小判は、徐々に軽量化されていく傾向にあります。金の含有量の減少などがその理由です。

慶長小判の流通高は1,300万両~1,400万両と推測されますが、その大半が元禄金などに改鋳された上、オランダ船などによる持ち出しも多くありました。また、明暦の大火で大量に消失したため、正確な鋳造数は不明です。また、現存数は非常に少ないです。

慶長小判は、明暦の大火を境に前期と後期に分けられます。明暦の大火とは、明暦3年(1657年)に江戸の大半を消失させた、江戸時代最大の火災です。その際、慶長小判も大量に消失したと言われています。

前期の慶長小判は、ござ目が細かいのが特徴です。それに対し、後期の慶長小判は、後に発行される元禄小判と似て粗い目となっています。金の産出量の減少等の理由により、後期の慶長小判の鋳造数は少ないです。


慶長小判の買取価格相場

慶長小判には前期・後期以外にもいくつかの分類方法があります。通常の慶長小判の買取価格相場は100万円を超えます。後期の慶長小判より前期の慶長小判の方が現存数は多いにも関わらず、前期の慶長小判の方が買取価格相場は若干高くなります。


高く売れる慶長小判と少しでも高く売る方法


高く売れる慶長小判

高く売れる慶長小判

慶長小判のうち、最も初期につくられたものは、歴史的価値や希少性から、より高く売れる可能性があります。


駿河墨書小判

駿河墨書小判は、表面に「駿河京目壹两」と墨書きされた小判です。極印がないため、徳川家康が駿河の領国貨幣としてつくった説が有力です。文禄4年(1595年)に豊臣政権の家老だった中村一氏がつくらせたとの説もあります。


武蔵墨書小判

武蔵墨書小判は、駿河墨書小判とほぼ同形式の小判です。表面に「武蔵壹两光次」と墨書きされているのが特徴です。極印はありません。武蔵はその当時は田舎でしたが、徳川家康の手により日本の中心になりました。その黎明期に武蔵で通用した領国貨幣と考えられています。


慶長古鋳小判

慶長5年(1600年)以降、徳川家康は小判に対する墨書きを極印に改めました。その際につくられた小判を慶長古鋳小判と呼びます。通常の慶長小判のござ目がV字型なのに対し、慶長古鋳小判のござ目はU字型で不規則です。

駿河墨書小判、武蔵墨書小判、慶長古鋳小判は現存数が非常に少ないため、買取価格が100万円を大きく上回る可能性があります。


慶長一分判・慶長二分判・八両判

慶長小判と同時期に、慶長小判と同一の品位で量目が少ない貨幣が発行されました。慶長小判の貨幣単位は「両」でした。これは、武田氏が用いていた甲州金の単位を踏襲したものです。そして、「両」の4分の1の価値をもつ「分」、さらにその4分の1の価値をもつ「朱」の四進法を採用しました。

慶長小判の4分の1の額面価格をもつのが、慶長一分判です。量目が4分の1で、形状は楕円形ではなく長方形の短冊形です。表面の上部に扇枠の中に桐紋、中央に「分一」の横書き、下部に桐文、裏面に「光次」の極印がされています。

慶長一分判の買取価格は10万円~50万円程度ですが、種類によっては慶長小判よりも高く売れる可能性があります。例えば、額一分判は表面に「壹分」の文字が額に囲まれた状態で彫られています。また、円状の丸一分判もあります。これらは数百万円で売れる可能性があります。

また、慶長一分判の2分の1の額面価格をもつ慶長二分判、小判8枚分の価値を持つ八両判などは、貨幣博物館や造幣局博物館に所蔵しているもの以外は確認されていないため、万が一発見されれば価値がつけられないほど高額となるでしょう。


慶長小判を少しでも高く売る方法

慶長小判は、後に発行された小判と比較して金の含有量が多く、つくりがしっかりしていますが、最も古い小判のため、経年劣化が激しいものが多いです。そのため、保管には細心の注意を払いましょう。

また、売るときに慶長小判を移動させる際には、傷つけないだけでなく、外気への接触も極力避けましょう。汚れは無理に取ろうとしてはいけません。

本物の慶長小判であれば、通常のものでも100万円の買取価格が期待できますが、慶長小判には多くのレプリカや贋作が出回っています。また、慶長小判とそれ以外の小判の見分け方は素人にはとても困難です。

慶長小判を少しでも高く売るには、古銭の専門知識を持った鑑定士に鑑定してもらうようにしましょう。また、意図的に安く買われてしまわないように、複数の業者に鑑定を依頼し、正確な価値を把握することが大事です。

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まとめ

慶長小判の買取価格相場と相場以上で売る方法の

慶長小判の特徴と買取価格相場、高く売れる慶長小判と少しでも高く売る方法を紹介しました。まとめると以下のとおりです。

  • 慶長小判は最初につくられた小判
  • 慶長小判は明暦の大火を境に前期・後期に大別される他、多くの種類に分類される
  • 最初期につくられた慶長小判は相場より高く売れる可能性がある

慶長小判は、江戸時代に10種類発行された小判の一つです。1601年以降、約100年にわたって鋳造されました。それ以前に領国貨幣としてつくられた駿河墨書小判など、慶長小判には多くのバリエーションがあります。

慶長小判は、本物であれば100万円以上の買取価格が期待できます。後期のものよりも前期のものの方が現存数は多いですが、やや価値が高くなります。最初期のものは現存数が極端に少なく、価値が計りしれないものもあります。

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