100円記念硬貨の買取価格相場と相場以上で売る方法

100円記念硬貨は、2018年までに16種類発行されました。100円記念硬貨は発行枚数が多いことから、買取価格相場は額面どおりの100円前後となることが多いですが、額面よりも高い買取価格となることもあります。

この記事では、日本で発行された100円記念硬貨の特徴と、それぞれの買取価格相場について紹介します。

100円記念硬貨の特徴と買取価格相場

東京オリンピック記念100円銀貨幣

東京オリンピック記念100円銀貨幣は、1964年に日本で初めて発行された100円記念硬貨です。表面に聖火台と五輪マーク、裏面に太陽と算用数字「100」が刻印されています。

直径は22.6ミリメートル、量目は4.8グラムです。発行枚数は8,000万枚で、銀合金です。発行当時は銀の価格相場が安かったため、製造コストが100円以下でした。現在では銀の価格が上昇している上、2020年に東京オリンピックが開催されるため、買取価格相場は200円～1,000円となります。

同時期に東京オリンピック記念1,000円銀貨幣も発行されました。2枚セットの買取価格相場は1,500円前後、ケース付きの場合は2,000円以上になります。今後、2020年にかけてさらに買取価格相場が上昇する可能性が高いです。

日本万国博覧会記念100円硬貨

日本万国博覧会記念100円硬貨は、1970年に発行された白銅貨幣です。表面に葛飾北斎作富嶽三十六景の赤富士、裏面に地球を背景としたシンボルマークが刻印されています。直径は28ミリメートル、量目は9グラムです。

発行枚数が3,000万枚で、買取価格相場は200円～500円となります。ただし、2025年に55年ぶりとなる大阪万国博覧会開催が予定されているため、今後さらに買取価格が上昇する可能性があります。

札幌オリンピック記念100円硬貨

札幌オリンピック記念100円硬貨は、1972年に開催された札幌オリンピックを記念して発行されました。表面は聖火台、裏面は五輪マークと初雪の紋章が刻印されています。直径は30ミリメートル、量目は12グラムです。3,000万枚発行されました。

通常の札幌オリンピック記念100円硬貨の買取価格は、額面どおりの100円～500円程度です。しかし、札幌オリンピック記念100円硬貨には表面と裏面との角度がずれた傾打エラーが多く存在し、ずれた角度により1万円～5万円の買取価格になることがあります。

沖縄国際海洋博覧会記念100円硬貨

沖縄国際海洋博覧会記念100円硬貨は、1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会を記念して発行されました。表面は守礼の門と波のイラスト、裏面は海洋博覧会のシンボルマークとマスコットマークのイルカが刻印されています。直径は22.6ミリメートル、量目は4.8gです。

沖縄国際海洋博覧会記念100円硬貨の買取価格相場は、額面どおり100円～200円程度です。同時期に発行された純金小判型メダルや金メダル・銀メダル・銅メダルは数千円～数十万円で売ることが可能です。

天皇陛下御在位50年記念100円硬貨

天皇陛下御在位50年記念100円硬貨は、昭和天皇在位50年を記念して1976年に発行されました。表面は皇居と二重橋、裏面は菊の紋章と二羽の鳳凰が刻印されています。直径は30ミリメートル、量目は12gです。

発行枚数が7,000枚と多いため、買取価格相場は額面どおり100円～200円程度ですが、平成から新しい元号になることから価値が再評価され、数倍の価格で売れる可能性があります。

新幹線開業50周年記念100円硬貨

新幹線開業50周年を記念して、2015年に5種類、2016年に4種類、合計9種類の100円記念硬貨が発行されました。サイズは全て同様で、直径は22.6ミリメートル、量目は4.8gです。100円記念硬貨で初めてクラッド貨幣として発行されました。

表面は、東海道・山陽・東北・上越・北陸・山形・秋田・九州・北海道各路線の新幹線が、裏面は共通して0系新幹線が刻印されています。硬貨コレクターに加え鉄道マニアからも評価が高いですが、買取価格相場はほぼ額面どおり100円程度です。

50枚ロールの新幹線開業50周年100円記念硬貨や、9種類そろったクラッド貨幣収納ケースなども発行されています。50枚ロールの買取価格相場は8,000円前後、クラッド貨幣収納ケースは状態が良ければ80,000円で売ることも可能です。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会記念100円クラッド貨幣

2020年に開催予定の東京オリンピックを記念し、100円記念硬貨が第一次～第四次にわたり発行されます。そのうち、第一次分の2種類がすでに発行されています。クラッド貨幣で発行され、直径は22.6ミリメートル、量目は4.8gです。

東京2020オリンピック競技大会記念100円クラッド貨幣の表面はフェンシングの試合、裏面は東京2020オリンピック競技大会エンブレムが刻印されています。買取価格相場は、300円～500円となります。

東京2020パラリンピック競技大会記念100円クラッド貨幣の表面は車いすを使用した競技のボッチャ、裏面は東京2020パラリンピック競技大会エンブレムが刻印されています。買取価格相場は、300円～500円となります。

50枚ロールの場合、8,000円程度で売ることが可能です。また、10,000円金貨や100円銀貨、今後発行される第二次～第四次の100円記念硬貨とセットで売ることにより、高値で売ることが可能です。

まとめ

100円記念硬貨の特徴と、それぞれの買取価格相場について紹介しました。まとめると以下のとおりです。

100円記念硬貨は16種類発行され、今後も発行予定が決まっている
100円記念硬貨の買取価格は額面どおり100円程度となることが多い
エラーコインや50枚ロール、他の通貨などとセットで売ることにより相場より高値で売ることが可能

100円記念硬貨は、1964年の東京オリンピックを記念して国内で初めて発行され、その後も様々な行事を記念してつくられ続けています。他の記念硬貨やメダルなどと比較して発行枚数が非常に多いため、通常は買取価格が額面どおりとなります。

100円硬貨は種類や保存状態などにより、買取価格相場が異なります。エラーコインや50枚ロール、他の通貨とのセットなどでより高く売ることが可能となります。また、今後より高い価格がつく可能性があります。

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