1万円硬貨の買取価格相場と相場以上で売る方法

1万円記念硬貨は、他の記念硬貨と比べて発行枚数が少なく、高値で売ることが可能です。売るタイミングによっては相場以上の高値となることもあります。

この記事では、1万円硬貨の種類とそれぞれの特徴、買取価格相場、相場以上で高く売る方法について紹介します。

1万円硬貨の特徴と買取価格相場

今までに発行された1万円記念硬貨を種類別にみていきましょう。

天皇陛下御在位1万円記念硬貨

天皇陛下御在位60年記念1万円銀貨

日本国内で最初に発行された1万円記念硬貨は、1986年の天皇陛下御在位60年記念1万円銀貨です。これ以降の1万円硬貨は全て金貨のため、現存する唯一の1万円銀貨です。発行枚数は1,000万枚で、表面は日の出と瑞鳥・瑞雲、裏面は菊の紋章です。直径35ミリメートル、量目は20グラムです。

天皇陛下御在位60年記念1万円銀貨の買取価格相場は、発行枚数が多いことや純銀製であることなどから、高くても2万円程度となります。平成から新しい元号になることにより、買取価格が上昇する可能性があります。

天皇陛下御在位10年記念1万円金貨幣

平成に入り、天皇在位10年・20年・30年を記念してそれぞれ1万円硬貨が発行されました。1999年に発行された天皇陛下御在位10年記念1万円金貨幣は発行枚数が20万枚、直径は28ミリメートル、量目は20グラムです。

天皇陛下御在位10年記念1万円金貨幣の表面は鳳凰と桐と白樺、裏面は菊の紋章と橘と桜が刻印されています。買取価格相場は、7万円～8万円です。

天皇陛下御在位20年記念1万円金貨幣

2009年に発行された天皇陛下御在位20年記念1万円金貨幣は発行枚数が10万枚、直径は28ミリメートル、量目は20グラムです。表面は鳳凰と瑞雲と皇居と二重橋、裏面は菊の紋章が刻印されています。買取価格相場は、7万円～8万円です。

天皇陛下御在位30年記念1万円金貨幣

平成最後の年となる2019年に、天皇陛下御在位30年記念1万円金貨幣が発行されます。2月から5万枚が配布開始となっています。販売価格は金貨単体が138,000円、500円硬貨とのセットが140,000円です。

天皇陛下御在位30年記念1万円金貨幣の表面は鳳凰と桐と白樺、裏面は菊の紋章が刻印されています。買取価格相場は発行されて間もないことや、発行枚数が5万枚と少ないこと、造幣局への注文が抽選となったことなどから、138,000円を上回る可能性が高いです。

東日本大震災復興事業記念貨幣1万円金貨幣

2011年に東北地方を中心として大きな被害を及ぼした東日本大震災からの復興を国民事業とするため、東日本大震災復興事業記念貨幣1万円金貨幣が第一次～第四次にかけて発行されました。全ての1万円硬貨の直径は26ミリメートル、量目は15.6グラムです。

第一次東日本大震災復興事業記念貨幣1万円金貨幣は発行枚数が14,000枚です。表面は復興特別区域の地図とハト、裏面は奇跡の一本松とハトが刻印されています。裏面は第一次～第四次まで共通です。

第二次分の発行枚数は11,000枚で、表面は学校の外観と鯉のぼり、第三次分の表面は復興特別区域の地図と折り鶴と奇跡の一本松、第四次分の表面は鳥と豊かな自然がそれぞれ刻印されています。

東日本大震災復興事業記念貨幣1万円金貨幣の買取価格相場は、5万円～7万円です。

オリンピック競技大会記念1万円金貨幣

長野オリンピック記念1万円金貨幣

長野オリンピック冬季競技大会が開催されることを記念して、1997年～1998年にかけて長野オリンピック記念1万円金貨幣が第一次～第三次にかけて発行されました。

表面は第一次発行分がスキーのジャンプ、第二次発行分がフィギュアスケート、第三次発行分がスピードスケートで、全てに五輪マークが刻印されています。裏面は共通して長野県の県花のリンドウです。

サイズは全て共通しており、直径26ミリメートル、量目は15.6グラムです。発行枚数はそれぞれ5万5千枚です。買取価格相場は4万円～5万円となります。

東京2020オリンピック競技大会記念1万円金貨幣

東京2020オリンピック競技大会記念1万円金貨幣が第一次～第四次にかけて発行されます。そのうち第一次分は発行済みです。表面は流鏑馬と「心技体」の文字、裏面は東京2020オリンピック競技大会エンブレムが刻印されています。発行枚数は4万枚です。

第一次東京2020オリンピック競技大会記念1万円金貨幣の直径は26ミリメートル、量目は15.6グラムです。発行されて間もないため、買取価格相場は販売価格の12万円を超える可能性があります。

その他記念1万円金貨幣

2002FIFAワールドカップ記念1万円金貨幣

2002年にアジア初となるサッカーワールドカップが日韓合同で開催されたことを記念して、2002FIFAワールドカップ記念1万円金貨幣が発行されました。発行枚数は10万枚で、直径は26ミリメートル、量目は15.6グラムです。

2002FIFAワールドカップ記念1万円金貨幣の表面はサッカー選手とストライプ、裏面は大会エンブレムと桜と虹とサッカーボールが刻印されています。買取価格相場は、5万円前後です。

2005年日本国際博覧会記念1万円金貨幣

2005年に愛知県で開催された「愛･地球博」を記念して、2005年日本国際博覧会記念1万円金貨幣が発行されました。発行枚数は7万枚で、直径は26ミリメートル、量目は15.6グラムです。

2005年日本国際博覧会記念1万円金貨幣の表面は地球と自然環境とコノハズク、裏面は愛･地球博のシンボルマークと大地を表す5本のストライプが刻印されています。買取価格相場は、6万円前後です。

高く売れる1万円硬貨と少しでも高く売る方法

1万円硬貨は、純銀製の天皇陛下御在位60年記念1万円銀貨を除き全て純金です。そのため、買取価格相場は、他の記念硬貨よりも高めです。また、金価格相場の影響を受けやすく、タイミングによっては思わぬ高値で売れることがあります。

1万円金貨は、金貨単体のものと、銀貨や硬貨などとセットで販売されたものとがあります。セットのものとなると、買取価格が少し高くなります。

天皇在位10年・20年・30年を記念して発行された1万円硬貨は、元号が平成から次の元号に変わることにより、買取価格相場が大幅に上昇する可能性があります。

愛･地球博を記念して発行された2005年日本国際博覧会記念1万円金貨幣は、2025年に開催予定の大阪万博に合わせて買取価格が上昇する可能性があります。

東日本大震災復興事業記念貨幣1万円金貨幣は、通常発行分以外に「個人向け復興応援国債」を一定額以上保有しているかたに贈呈されました。その贈呈分の1万円金貨は特製ケースに入っており、買取価格相場は30万円以上となることがあります。

また、東日本大震災復興事業記念貨幣1万円金貨幣のデザインは公募され、デザインが入選したかたに贈呈された金貨と銀貨のセットと貨幣図案メダル、デザインの最終選考に残ったかたに贈呈された特製貨幣セットは、価値が計り知れません。

東京2020オリンピック競技大会記念1万円金貨幣はまだ発行途中ですが、第一次～第四次まで全てそろえることにより、買取価格が高くなる可能性があります。

1万円硬貨の買取価格相場は高くなるため、硬貨の価値を正しく評価する買取業者に売りましょう。リサイクルショップや買取チェーン店などに売ると、安く買取される可能性があります。

1万円硬貨の買取は、出張買取に対応してくれるバイセルなどの硬貨買取店を利用すると良いです。全国ほとんどの地域に出張買取してくれます。

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まとめ

1万円硬貨の種類とそれぞれの特徴、買取価格相場、相場以上で高く売る方法について紹介しました。まとめると以下のとおりです。

1万円硬貨は、様々な行事やスポーツ大会などを記念して発行されます。1986年に国内初の天皇陛下御在位60年記念1万円銀貨が1,000万枚発行され、その後は金貨が数万枚～10万円程度発行されています。

1万円硬貨は発行枚数が少なめで、金そのものの価値も高いため、買取価格相場は高めです。銀貨や硬貨、メダルなどとのセットで売るなどにより、買取価格が上昇する可能性があります。

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