1円銀貨の買取価格相場と相場以上で売る方法

1円銀貨は、1871年の新貨条例に伴い発行された、対外貿易用の貨幣です。1円銀貨は大型のものや小型のものなど種類が多いため、古銭コレクターに高い人気があります。

この記事では、1円銀貨の特徴と買取価格相場、高く売れる1円銀貨と相場よりも高く売る方法を紹介します。


1円銀貨の特徴と買取価格相場

1円銀貨の特徴と買取価格相場

1円銀貨は、1871年に発行された貨幣で、「円銀」とも呼ばれます。1914年まで流通しましたが、対外貿易を目的とした貨幣であったため、日本国内ではほとんどつかわれず、主に中国や台湾でつかわれました

1円銀貨の直径は、38.6ミリメートルの大型と、38.1ミリメートルの小型とに大別されます。大型の1円銀貨は1871年から1887年まで、小型の1円銀貨は1887円から1914年まで発行されました。

大型・小型ともに、量目は26.96グラムと共通しています。品位は銀900・銅100です。明治初期は、国外に金が大量に流出したため深刻な金不足でした。そのため、金本位制度の中にあって、銀貨は事実上の本位通貨となりました。

1円銀貨の表面の中央には、幕末から明治時代まで活躍した金工師の加納夏雄がデザインした竜の図が刻印されています。竜の図の周辺に文字が刻印されています。


1円銀貨の種類

1円銀貨は、大きく分けて「旧1円銀貨」「新1円銀貨」「貿易銀」「丸銀1円銀貨」の4種類です。それらの他、贋作も多く出回っています。


旧1円銀貨

旧1円銀貨は、1871年から3年間にわたり発行されました。使用目的は対外貿易のみのため、日本国内では流通しませんでした。発行枚数は約370万枚です。

旧1円銀貨の表面は、竜の図の周りに発行年数と「大日本」および「一圓」の文字が刻印されています。現存する旧1円銀貨の発行年数の表示は、「明治三年」のみです。

裏面は、旭日が中央に刻印されています。裏面に額面価格や文字が刻印されていないのは、旧1円銀貨のみです。旧1円銀貨の買取価格相場は、5万円~15万円です。


新1円銀貨

新1円銀貨は、1873年にデザインが変更され、発行されました。使用目的は対外貿易のみのため、当初は日本国内で流通しませんでした。1878年以降に国内での使用が認められます。

新1円銀貨の表面は、竜の図の周りに発行年数と「大日本」および「ONE YEN」の文字が刻印されています。裏面の中央には、「一圓」の文字が刻印されています。

新1円銀貨のうち、大型のものは1887年まで、それ以降は小型のものが発行されました。発行枚数が非常に多いですが、発行年数により買取価格が大きく異なります。美品の場合、2万円~数十万円と幅広いです。

1878年以降は、日本国内でも1円銀貨の流通が認められました。そのため、1878年以前に発行された1円銀貨は、買取価格が高くなります。


貿易銀

貿易銀は、1875年~1878年までの短期間に発行されました。名前のとおり貿易専用の貨幣で、日本国内での流通はありませんでした。表面に「TRADE DOLLAR」の文字、裏面に「貿易銀」の文字が刻印されているのが特徴です。

貿易銀は発行枚数や発行期間が少ないことから、買取価格相場は18万円~40万円となります。


丸銀1円銀貨

丸銀1円銀貨は、1897年に発行されました。1897年は、日本政府が貨幣法を公布し、金本位制を定めた年です。それに伴い、1円銀貨の日本国内での流通および引替の停止を定めました。

ところが、すでに1円銀貨は台湾や朝鮮で広く流通していたため、すぐには停止できませんでした。そこで日本政府は、それまで流通していた1円銀貨を回収し「銀」の刻印を裏面に施したものを再度発行し、外地でのみ流通を認めました。

丸銀1円銀貨は、「銀」の刻印の有無により通用するかどうかが決まるため、市場に混乱が生じ、わずか半年程度で発行がとりやめられました。そのため発行枚数が少なく買取価格相場は10万円以上となります。

丸銀の文字は左にあるものよりも、右にあるものの方が希少価値が高く、33万円の価格がついたことがあります。


高く売れる1円銀貨と少しでも高く売る方法

高く売れる1円銀貨と少しでも高く売る方法

旧1円銀貨の表面に刻印されている「圓」の文字は、3種類あります。そのうち、「貝」の横棒が一本少ない「欠貝円」は現存数が非常に少なく、美品や未使用品であれば、20万~30万で売れる可能性があります。

旧1円銀貨の裏面に刻印されている旭日に、輪があるものとないものとがあります。輪がない「無輪」はやや希少価値が上がり、美品や未使用品であれば10万~15万円の買取価格となります。

新1円銀貨のうち、発行年数が「明治七年」、「明治八年」のものは発行枚数が非常に少なく、買取価格相場が50万~70万円となります。特に「明治八年」のものは165万円の高値がついたこともあります。

その他にも、発行年数が「明治十一年」、「明治十二年」、「明治十九年」の1円銀貨は発行枚数が少なく、50万円程度の買取価格となることがあります。

1円銀貨には、刻印が逆さまのものや、打ち間違えで両面に同じ刻印があるエラーコインが存在します。これらは、高値で売れる可能性がありますが、贋作も多く出回っているため、素人が見分けるのは困難です。

1円銀貨を売る際は、古銭専門の買取業者に鑑定を依頼しましょう。1円銀貨には、上記の種類や特徴以外にも、微妙な刻印の違いや欠落など、バリエーションが多いため、専門家による鑑定が必須です。


まとめ

1円銀貨の買取価格相場と相場以上で売る方法のまとめ

1円銀貨の特徴と買取価格相場、高く売れる1円銀貨と相場よりも高く売る方法を紹介しました。まとめると以下のとおりです。

  • 1円銀貨は対外貿易用に発行された貨幣
  • 1円銀貨の買取価格相場は、種類や発行年数などにより大きく異なる
  • 1円銀貨は素人には見分けが難しく贋作も多いため、古銭専門の買取業者に鑑定を依頼すべき

1円銀貨は、1871年に発行され、1914年まで流通した貨幣です。主に中国や台湾などとの貿易用につかわれ、日本国内で流通した時期もありました。貨幣法の施行などの事情により、種類や発行枚数などが変化したため、1円銀貨の種類は多数あります。

高く売れる1円銀貨は、発行枚数が少ない種類のものや、文字の欠損があるもの、発行年数により現存数が少ないものなどです。ただし、1円銀貨には贋作や模造品などが多いため、正確な鑑定は古銭専門の買取業者に依頼すると安心できます。

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