森口華弘(もりぐちかこう)は、羽田登喜男と共に友禅染めの技法を極め、普及に努めた人物です。非常に高度な蒔糊(まきのり)を用いた友禅染め作品が特徴です。
森口華弘は1967年に国の重要無形文化財に認定されました。息子の森口邦彦氏も2007年に国の重要無形文化財に認定されています。この記事では、森口華弘の着物の特徴と買取相場を紹介します。
森口華弘の着物の特徴と買取相場
森口華弘の着物の特徴
森口華弘は1909年に滋賀県守山市で生まれました。京都で修行し、昭和末期から平成にかけて活躍しました。森口家は農家を営み、裕福ではない環境で幼少期を過ごしました。
専門学校に入る学費がなかったため、薬剤師になる夢を断念した森口華弘ですが、彼が書いた絵に型絵友禅の図案をつくる職人が興味を持ったことをきっかけに、勤めていた薬店を辞め、16歳で京友禅師3代目の中川華邨(かそん)に弟子入りしました。
中川華邨の元で京友禅を学ぶ傍ら、日本画家の疋田芳沼(ひきたほうしょう)からも絵画を学びました。この日本画の技法は、後の森口華弘が一枚の絵画のような着物をつくり、高く評価される素地になっています。
子どもの頃から病弱だったことや、友禅染めと日本画を学ぶために睡眠不足になり精神を病んだことから、徴兵検査に落ちました。そのため、第二次世界大戦での兵役につくことがありませんでした。
1939年に独立した森口華弘は、江戸時代から伝わる友禅染めの一技法でしかなかった蒔糊を、彼独自の技法で高めていきました。そのことが高い評価を受け、大成していきます。
1960年には日本工芸理事に、1967年には友禅染の重要無形文化財に、異例の若さで認定されました。蒔糊技法だけでなく、糊糸目(のりいとめ)や堰出(せきだし)など、友禅染めのさまざまな技法も手がけています。
精力的に作品に取り組む姿勢は晩年まで変わらず、友禅染めの発展に力を注ぎ続けました。
森口華弘の作品の特徴は、生き生きした文様をおおらかな構図に調和させることです。その作風は「森口友禅」とも呼ばれます。代表作は「友禅振袖・梅林」「桂垣」「華苑文様」などです。
古い着物は、地味な色合いの訪問着を多く手がけていましたが、晩年は梅や笹、紅葉などをモチーフにした着物など、フォーマルな場にふさわしい派手な着物も増えました。
森口華弘の着物の買取相場
2008年に亡くなったため、森口華弘の作品の着物の価買取価格はとても高くなっています。訪問着や振り袖、名古屋帯など、いずれも高値がつきます。
森口華弘の着物や帯は、とても細かい蒔糊の技法が用いられているため、その良さが損なわれていると買取価格が大きく下落します。
森口華弘の着物は、正しい価値が分かる着物買取専門店に、査定を依頼しましょう。
出張対応、即日買取ができる着物買取サービス
項目 | 内容 |
---|---|
出張買取 | ○全国無料で出張対応 |
宅配買取 | ○ |
持ち込み買取 | ○ |
出張手数料 | 無料 |
宅配送料 | 無料 |
即日買取 | ○最短30分買取 |
対応地域 | 全国 |
その他 | 買取価格が他店より1円でも安い場合はすべて返品可能 |
TVCMでおなじみの大手買取店「バイセル」は高価買取に定評があり、最短即日30分のスピード買取が売りで、大手の安心感もあります。
全国無料で出張対応をしてくれるので、着物買取を検討している人は、まずはバイセルをチェックしてみることをおすすめします。
項目 | 内容 |
---|---|
出張買取 | ○ |
宅配買取 | ○ |
持ち込み買取 | ○ |
出張手数料 | 無料 |
宅配送料 | 無料 |
即日買取 | ○最短即日買取 |
対応地域 | 全国 |
その他 | プレミアム着物の買取に定評あり |
買取プレミアム最大の特徴は、プレミアム着物の高価買取に定評がある点です。
買取プレミアムは独自の販売網を構築していて、その分だけ高く着物を買い取る余裕があります。
少しでも高く着物を売りたい人は買取プレミアムに査定依頼してみてください。