麻織物の着物は、通気性が良く水分を吸収することから、主に夏に使われます。
麻織物は、正絹などと比較してあまり高額では買い取ってもらえませんが、高級な麻織物の上布は高額で買い取ってもらうことが可能です。
日本全国には、長年伝承されている上布がいくつかありますが、この記事では上布の一つ、宮古上布の特徴と着物買取相場、高く売るための方法を紹介します。
宮古上布の特徴
宮古上布は、沖縄県宮古島市で織られる麻織物です。
原料は、イラクサ科の多年草で苧麻(ちょま)と呼ばれる麻の繊維と、琉球藍です。苧麻は沖縄地方に自生し、年5回ほど収穫されます。
宮古上布は15世紀ごろから織られていると考えられています。1583年に琉球の尚永王に献上された記録が残っています。
そのため、1975年には通商産業省(現経済産業省)の伝統的工芸品に、1978年には製作者が国の重要無形文化財に指定されました。
宮古上布と並ぶほど長い歴史を持ち、工程が全て手作業で行われる麻織物は他にもあります。
会津上布・越後上布・近江上布・能登上布・八重山上布などです。それらの上布は全て流通量が少なく、高値で買い取ってもらうことができます。
宮古島市は、現在では珊瑚礁などの豊かな自然からリゾートやダイビングスポットで有名ですが、中世においては海の孤島で、独自の文化を育くんでいました。
温暖な気候や降水量、自生する植物などの環境が宮古上布を形成しています。
琉球王府の時代には、宮古島は宮古上布を献上していました。その後、琉球が薩摩の支配下に入ると、宮古島に対して人頭税が課せられることになりました。
そして、女性は宮古上布を人頭税で貢ぎました。この時代からすでに、最高級の麻織物で有名でした。
薩摩の支配から外れた後も織物組合の働きなどで生産は続き、大正時代から昭和初期にかけて生産量の最盛期を迎えました。
第二次世界大戦後に沖縄がアメリカの支配下に入ると、宮古上布は衰退していきますが、現在は伝統技術として復興し、継承されています。
宮古島は沖縄本島よりもさらに西南に位置し、一年中温暖な気候です。そのため、麻織物は日常着で重宝されました。
中でも宮古上布は糸が細く、精密な生地が特徴です。通気性が良く丈夫で長持ちします。
宮古上布が長持ちする理由は、その製法にあります。まずは苧麻から繊維をとり出し、糸を紡いでいきます。
その糸を琉球藍で染めた後、2か月以上かけて一反を織り上げます。その後、つや出しをして完成です。
宮古上布の着物買取相場
麻の着物は普段着で用いられることが多いため、普通は高値がつきませんが、宮古上布は全て手作業で織られることから希少価値が高いです。
リサイクルショップなどでは宮古上布の価値が分からない可能性があるため、着物買取専門店に査定を依頼しましょう。
着物の価値がわからない査定員による査定だと、普通の古着と同様に扱われ、数百円~数千円で買われてしまうこともあります。
価値の分かる着物専門の査定員だと、その10倍以上の高値がつくこともあるでしょう。
大手着物買取専門店の多くが、出張買取または宅配買取のサービスを行っています。
Webサイトからの申し込みまたは電話で問い合わせをし、出張の予約または宅配の手続きを行いましょう。
出張できる地域は、買取業者によって異なります。島しょや山間部には対応していない業者が多いですが、Webサイトや電話で確認できます。対応していない場合は、宅配買取を利用しましょう。
ヤフオクなどのネットオークションで売ることもできますが、ネットオークションで高く売るためには商品説明や品質保証などのノウハウが必要です。
できるだけ安く買うためにネットオークションを利用するかたが多いので、安く買いたたかれる可能性が高いです。
ネットオークションやフリーマーケットなどで宮古上布を売ることにより、中間マージンが発生せず、利益を増やすことが可能ですが、高値で売るためのハードルが高いため、着物買取専門店に買取を依頼するのがおすすめです。
ネットオークションでの宮古上布の着物買取価格は、10万円以上の高値になることもありますが、数万円程度の着物が多く、2~5万円程度の価格帯で出品される傾向にあります。
ずっと売れ残るリスクもあります。
着物買取専門店に買取を依頼すると、価格や条件に同意した出張買取の場合はその日のうちに現金を手に入れられることもあります。
査定額が高額の場合は、後日振込などで受け取ります。
重要無形文化財や伝統工芸品であることを証明する証紙などがあると、10万円以上の買取価格がつきます。
また、製作者によっても買取価格が異なります。宮古島で工房を開いている新里玲子氏が織る宮古上布は、特に高値がつきます。
新里玲子氏は、琉球王朝時代の図案を再現し、古来から伝わる琉球藍の絣模様などを再現しています。
宮古上布は十数回以上染め直すため、色褪せずに長い間保存できます。そのため、中古買取市場でも値段が落ちにくいです。
麻織物は絹などに比べ保存性が高いですが、シミやキズなどがあると、値段が下がってしまいます。
また、麻織物はしわができやすいため、たたんで保存する際には注意が必要です。
できる限り着用後に霧吹きを軽くかけ、しわを伸ばした後にたたみ、保存すると良いです。
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