工芸家の吉田文之は、象牙の彫り細工の一つ、撥鏤(ばちる)の伝承者です。染まりにくい象牙の表面を緑色や紅色などに染め、象牙の地色を組み合わせる技術で、1985年に重要無形文化財に指定されました。
吉田文之は、象牙の彫り物だけでなく、西陣織を中心として帯やかんざしなどの着物と関連した作品も手がけています。この記事では、吉田文之の着物に関連した作品の特徴と買取相場について紹介します。
吉田文之の着物の特徴と買取相場
吉田文之の着物の特徴
吉田文之は、1915年に奈良県で生まれました。16歳で父親の吉田立斎に弟子入りし、撥鏤を含む漆芸全般の技術を修行しました。兵役の中断を経て、32歳の時に独立を果たしています。
吉田文之は撥鏤の技術でとても有名ですが、西陣織の監修や着物に関連した作品もたくさん手がけました。帯留めやかんざしなどには象牙が組み込まれています。そのため、小物でも買取価格は高いです。
西陣織の着物に関しては、吉田文之は監修に携わったのみで、直接織っていないため、注意が必要です。それでも、10万円以上の買取価格がつくことがあります。
撥鏤は手前から反対側にはねるように彫る手法から、「撥ね彫り」と呼ばれることもあります。象牙に染色する時は、抑揚や濃淡を生じさせるために高度な技術が必要とされます。
撥鏤は唐の時代に誕生し、奈良時代に日本に伝来しました。正倉院に撥鏤の作品がありますが、平安時代以降に衰退しました。撥鏤の技法を復興したのは、父親の吉田立斎です。吉田文之も修業時代に復興の助手をつとめました。
独立後、東大寺献物帳の目録に記載された正倉院の紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)、紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)の復元に成功するなどの功績が認められ、1985年4月13日に重要無形文化財「撥鏤」保持者に認定されました。
染色しにくい象牙を加工する技法は、織物にも生かされています。ぼかしの効果や工具の考案などを工夫し、古来より伝承されるデザインに加え、北極や宇宙などの新しい技法の開発にも余念がありませんでした。
吉田文之の着物の買取相場
吉田文之は2004年に亡くなったため、彼の作品は小物であっても高値がつきます。特に、象牙取引はワシントン条約で厳しく取り締まられているため、新たな印鑑などの象牙製品は入手が困難です。違法輸入の可能性もあります。
吉田文之の作品は、かんざしや帯留めのブローチなどの小物にも数万円の買取価格がつくことがあります。
着物や帯などの吉田文之が監修した作品は、着物の状態だけでなく共箱や鑑定書の有無などにより、買取価格が大きく異なります。ただし、吉田文之の作品はとても希少なため、古い作品でも高値がつきます。
出張対応、即日買取ができる着物買取サービス
項目 | 内容 |
---|---|
出張買取 | ○全国無料で出張対応 |
宅配買取 | ○ |
持ち込み買取 | ○ |
出張手数料 | 無料 |
宅配送料 | 無料 |
即日買取 | ○最短30分買取 |
対応地域 | 全国 |
その他 | 買取価格が他店より1円でも安い場合はすべて返品可能 |
TVCMでおなじみの大手買取店「バイセル」は高価買取に定評があり、最短即日30分のスピード買取が売りで、大手の安心感もあります。
全国無料で出張対応をしてくれるので、着物買取を検討している人は、まずはバイセルをチェックしてみることをおすすめします。
項目 | 内容 |
---|---|
出張買取 | ○ |
宅配買取 | ○ |
持ち込み買取 | ○ |
出張手数料 | 無料 |
宅配送料 | 無料 |
即日買取 | ○最短即日買取 |
対応地域 | 全国 |
その他 | プレミアム着物の買取に定評あり |
買取プレミアム最大の特徴は、プレミアム着物の高価買取に定評がある点です。
買取プレミアムは独自の販売網を構築していて、その分だけ高く着物を買い取る余裕があります。
少しでも高く着物を売りたい人は買取プレミアムに査定依頼してみてください。