東日本大震災復興事業記念貨幣の買取価格相場と相場以上で売る方法

東日本大震災復興事業記念貨幣は、2011年に発生した東日本大震災からの復興事業を国民的事業とすることを目的に発行された、記念貨幣です。

この記事では、東日本大震災復興事業記念貨幣の種類とそれぞれの特徴および買取価格、高く売れる東日本大震災復興事業記念貨幣と少しでも高く売る方法について紹介します。

東日本大震災復興事業記念貨幣の特徴と買取価格相場

東日本大震災復興事業記念貨幣の特徴

東日本大震災復興事業記念貨幣は、2015年に第一次～第四次にかけて発行されました。それぞれ1万円金貨幣と千円銀貨幣がつくられ、裏面のデザインは全て共通していますが、表面のデザインはそれぞれ異なります。

東日本大震災復興事業記念貨幣のデザインは、第一次発行分の表面および全貨幣共通の裏面は造幣局が作成し、第二次～第四次発行分のデザインは、2012年2月21日～3月21日にかけて一般公募された後、作成されました。

1万円金貨幣のデザインは全て2色刷ですが、千円銀貨幣の表面はカラーです。裏面は、どちらも2色刷です。

1万円金貨幣の素材は純金です。量目は15.6グラム、直径は26ミリメートルです。販売価格は95,000円でした。これらは、第一次～第四次まで共通しています。

千円銀貨幣の素材は純銀です。量目は31.1グラム、直径は40ミリメートルです。販売価格は9,500円でした。これらは、第一次～第四次まで共通しています。

東日本大震災復興事業記念貨幣の裏面には、奇跡の一本松と5羽の鳩、「がんばろう日本」の文字が刻印されています。奇跡の一本松は、津波の影響によりほとんどの松がなぎ倒された中、松原の西端に一本の松が倒されずに耐えたことから、復興の象徴とされています。

東日本大震災復興事業記念貨幣の買取価格相場

東日本大震災復興事業記念貨幣は、個人向け復興応援国債（801回～804回債）を一定額以上保有したかたに贈呈されました。

第一次発行分の東日本大震災復興事業記念貨幣は、1万円金貨幣が4,263枚、千円銀貨幣が26,714枚発行されました。

第二次発行分の東日本大震災復興事業記念貨幣は、1万円金貨幣が1,357枚、千円銀貨幣が8,425枚発行されました。

第三次発行分の東日本大震災復興事業記念貨幣は、1万円金貨幣が812枚、千円銀貨幣が4,914枚発行されました。

第四次発行分の東日本大震災復興事業記念貨幣は、1万円金貨幣が919枚、千円銀貨幣が5,816枚発行されました。

高く売れる東日本大震災復興事業記念貨幣と少しでも高く売る方法

高く売れる東日本大震災復興事業記念貨幣

東日本大震災復興事業記念貨幣は、全てプルーフ貨幣で発行されました。個人向け復興応援国債を一定額以上保有したかたに贈呈されたものと、造幣局から定価で販売されたものとがあります。

個人向け復興応援国債を一定額以上保有したかたに贈呈された東日本大震災復興事業記念1万円金貨幣は、外箱が青色、内箱が黒色の特製ケースに入っています。また、パンフレットの他に感謝状も入っています。

造幣局が発行した通常版の1万円金貨幣は、外箱が白色、内箱が赤色です。箱のサイズが一回り小さく、パンフレットのみ入っています。

東日本大震災復興事業記念1万円金貨幣は、通常版の買取価格は10万円前後となることが多いですが、個人向け復興応援国債を一定額以上保有したかたに贈呈された1万円金貨幣は20万円程度で買取されることがあります。

個人向け復興応援国債を一定額以上保有したかたに贈呈された東日本大震災復興事業記念千円銀貨幣は、外箱が青色、内箱が黒色で内側が青い特製ケースに入っています。また、パンフレットの他に感謝状も入っています。

造幣局が発行した通常版の千円銀貨幣は、外箱が白色、内箱が青色です。箱のサイズが一回り小さく、パンフレットのみ入っています。

東日本大震災復興事業記念千円銀貨幣は、通常版の買取価格は1万円前後となることが多いですが、個人向け復興応援国債を一定額以上保有したかたに贈呈された千円銀貨幣は2万円程度で買取されることがあります。

その他にも、第二次～第四次の東日本大震災復興事業記念貨幣の表面をデザインし、入選したかたや最終選考に残ったかた向けに、そのかたの名前が刻印された貨幣図案メダルおよび特製ケースが贈られました。これらは市場に出回っておらず、買取価格は不明です。

ケースやパンフレット、感謝状などが欠品している場合には、大幅に価格が下がる場合があります。貨幣の保存状態が悪い場合も同様です。

東日本大震災復興事業記念貨幣を少しでも高く売る方法

東日本大震災復興事業記念貨幣を少しでも高く売るには、未使用で保存状態が良く、ケースを含めた付属品が全てあることが条件です。また、PCGSなど信頼のある鑑定業者がグレーディングしたものは、付加価値がつきます。

1万円金貨幣と千円銀貨幣のセットや、第一次～第四次の記念貨幣のセットで買取してもらう場合、買取価格が少し高くなります。

東日本大震災復興事業記念貨幣は純金または純銀でつくられているため、金または銀の買取相場により、価格が上昇することもあります。特に、金貨幣は相場の影響を受けやすいです。

東日本大震災復興事業記念貨幣は銀行などの金融機関で換金するのではなく、古銭買取業者やリサイクルショップなどで買取してもらいましょう。

まとめ

東日本大震災復興事業記念貨幣の種類とそれぞれの特徴および買取価格、高く売れる東日本大震災復興事業記念貨幣と少しでも高く売る方法について紹介しました。まとめると以下のとおりです。

東日本大震災復興事業記念貨幣は、東日本大震災からの復興事業を国民事業とするための記念貨幣で、造幣局による販売だけでなく国債を一定額以上保有しているかたに贈与されました。デザインが一般公募されるなど、これまでの記念硬貨にない特徴があります。

東日本大震災復興事業記念貨幣は第一次～第四次にわたり、それぞれ1万円金貨幣および千円銀貨幣が発行されました。未使用のケース入りで額面の10倍以上の買取価格となることがある他、プレミアム価格がつくことがあります。

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