南部芳松の着物の買取相場と高く売れる着物

南部芳松氏の着物が自宅に眠ったままになっているかたは、着物買取店に買取依頼を検討してみませんか？

自宅に保管していると着物の劣化が進み、価値が下がってしまいます。

ここでは、南部芳松の着物の買取相場と高く売れる着物について説明します。

南部芳松の着物の特徴と買取相場

南部芳松は、古い歴史を持つ伊勢型紙の彫刻技法の一つで「突彫（つきぼり）」で人間国宝に指定された型紙彫刻家です。

南部芳松は、小学校を卒業した後すぐに父のもとで突彫の技術を学びはじめます。

南部芳松の父は伊勢型紙彫刻師でした。

その後、山梨県谷村で甲斐絹型を学び、東京で小林勇蔵氏に中形彫刻を学びます。

長い修行のすえに南部芳松は、伊勢型紙彫刻師の名手になりました。

その後も研究や学びを忘れずに独特の作風の織物をつくり上げて、多くのかたに評価されるようになり、昭和30年に重要無形文化財保持者の指定を受けました。

南部芳松の特徴でもある「突彫」は、5～8枚を重ねた地紙を直径2～3センチの穴の開いた板の上に乗せ、細い小刀で文様を彫り出していきます。

細い小刀を使うため、曲線や鋭角的な切り込みも彫ることができ、絵画的な繊細な図柄の型紙をつくることができます。

型紙は、一度掘るとその後もずっと使うことができますが、型紙を彫るにはとても高い技術が必要になります。

小刀を扱えなければ掘れないため、現在では職人の数もかなり減ってきています。

南部芳松の着物を着物買取店に買取依頼をした場合、買取相場は、2万円から3万円程度です。南部芳松の型紙は今も残っているため、その型紙を利用した着物は生産されています。

しかし、型紙を彫れる型紙彫刻家がどんどん減少しているため、南部芳松氏の着物は価値が高いです。

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