古銭買取の価格相場と高く売れる古銭

古い家のタンスや押し入れ、倉庫などを整理していると、古銭を発見することがあります。古銭は、サビや汚れ、破損があっても、高値で売れる可能性があります。2020年の東京オリンピック開催を控え、外国人を中心に古銭の需要が高まっています。

この記事では、古銭買取の価格相場と高値で売れる古銭、古銭を高く売るコツ、古銭買取業者の選び方について紹介します。


古銭買取の価格相場と高く売れる古銭

古銭買取の価格相場と高く売れる古銭

古銭には様々な種類があります。日本で最初の流通貨幣は和同開珎(わどうかいちん)だと言われています。奈良時代につくられました。和同開珎以前にも富本銭(ふほんせん)や無文銀銭(むもんぎんせん)がありますが、これらは数が非常に少なく、買取相場は不明です。


和同開珎

和同開珎の買取相場は、1万円~5万円ほどです。約1500年前の古銭のため、状態の悪い物が多いです。表面には時計回りに和同開珎の文字が刻印されており、裏面は無地です。保存状態や書体により、数百万円の買取価格になることがあります。

和同開珎以降も、中央に穴が空いた古銭は数多くつくられました。和同開珎をはじめとする皇朝十二銭は、中央に正方形の穴が空いています。これらはいずれも、数万円の高値買取が期待できます。


寛永通宝

寛永通宝

穴の空いた古銭で有名なのは、江戸時代から明治初期まで約250年間にわたり、数百種類つくられた寛永通宝です。現在でも約100億枚の寛永通宝が現存すると言われています。そのため、買取価格の差がとても大きいです。

寛永通宝は、大きく分けて古寛永と新寛永の2種類が有り、古寛永の方が買取価格が高くなります。

普通の寛永通宝は、表面に上下に寛と永の文字が刻印され、右に通、左に宝の文字が刻印されています。裏面は波形の模様がついています。

多くの寛永通宝の買取相場は、数十円程度と比較的安いですが、1万円を超えるものもあります。

背広佐(せびろさ)は、裏面に「佐」の文字が刻印された寛永通宝です。流通量が少ないため、数万円以上の価格がつき、35万円の買取価格がついたこともあります。

島屋文は、裏面に「分」の文字が刻印された寛永通宝です。初期に製造され、「通」の上部の「マ」の部分が「ユ」に見えるのが特徴です。色々種類が有りいずれも高値がつきますが、特に広文細縁の島屋文細縁は希少価値が高いです。30万円の買取価格になることがあります。

字体や文字の特徴などにより希少価値の高い寛永通宝は、10万円~数十万円の価格で買取されることがあります。寛永通宝は古銭の中でも特に種類が豊富なため、信頼の置ける買取業者に査定を依頼しましょう。

小判型で銀製の天保通宝、幕末に流通した文久永保、びた銭などはあまり価値がなく、数十円から、高くても数千円程度の買取価格になります。

長崎貿易銭や各藩で独自に発行された地方貨幣、絵銭と呼ばれるおもちゃの貨幣はたいして価格がつきませんが、ものによっては10万円以上、さらには100万円以上の価格がついたこともあります。


古金銀

古銭のうち、古金銀は江戸時代中期から明治時代まで発行された金貨や銀貨です。一分銀や二分銀などが有名です。買取相場は中程度で、数千円程度の買取相場ですが、状態が良い場合は20万円になることがあります。


大判や小判

大判や小判

大判や小判は、非常に歴史が長い古銭です。金属の含有量や発行時期などにより買取価格は大きく異なります。小判だと数十万円、大判だと数百万円もの買取価格になることがあります。

天保大判は、鋳造量がわずか1,887枚と言われ、500万円から1,000万円もの買取価格になる、非常に価値のある古銭です。

慶長大判は、徳川時代最初の大判であるため非常に人気がある古銭です。字体や製造場所により現存数や価格が異なり、100万円~450万円まで買取価格に幅があります。

元禄大判は、吹き替えと呼ばれる改鋳により、大判や小判を溶かし、金の純度を下げて再発行された古銭です。そのため、同時代に発行された慶長大判などと比較して、金の含有量がとても少ないのが特徴です。

ところが、元禄大判は何度も吹き替えが行われたため、現存する元禄大判の数はとても少なく、300万円~600万円の買取価格になります。ただし古銭の中でも特に贋作が多いです。

銀判は、幕末に一部の藩で製造されました。久保田藩が鋳造した秋田銀判、盛岡藩が鋳造した盛岡銀判、会津藩が鋳造した会津銀判など、東北に集中しています。

銀判は、大判や小判と比較すると買取価格が低いですが、流通量が非常に少ないため希少価値が高く、3万円~数十万円になることもあります。盛岡藩が発行したとされる七匁銀判は流通しておらず、1~2枚程度しか現存しないと言われています。


古紙幣

古紙幣は、明治時代以降に発行された古銭です。江戸時代には紙幣は発行されていませんが、藩内でのみ使用される藩札があり、数千円~数万円の価格がつくことがあります。

明治時代に発行された新国立銀行券は、1円札・5円札・10円札・20円札などがあり、状態が良いものだと15万円以上の買取価格がつきます。

紙幣と銀貨を交換するために、明治18年以降に発行された日本銀行兌換券は、限られた期間しか発行されていないため、現存する数が少なく、古紙幣の中では特に人気が高い古銭です。

神功皇后が描かれた兌換紙幣は、日本初の肖像画が描かれた紙幣と言われており、10円券で状態が良いと70万円程度、未使用のものとなると、250万円の買取価格になります。

明治通宝は、明治政府により発行された古紙幣です。当時最先端の印刷技術を持つドイツで印刷されたため、ゲルマン札とも呼ばれます。10銭から100円まで9種類の額面の明治通宝がありますが、50円札と100円札は未だ発見されず、価値がつけられません。

その他、アンティークコインとも呼ばれる海外の古銭や、中国からわたってきた古銭など、非常にたくさんの古銭が存在するため、専門家による鑑定をしてもらい、本当の価値を知るようにしましょう。


古銭を高く売るコツ

古銭を高く売るコツ

古銭を高く売るためには、保存状態や売るタイミング、どの古銭買取業者に売るかが重要です。


古銭の状態

古い古銭ほど、汚れやキズ、破損、摩耗などがつきものです。硬貨の多くは鉄や銅などの金属でつくられるため、サビや摩耗が生じるのは自然です。紙幣は破損や折れ、文字のかすれがあるのは仕方がありません。

それらを直そうと、無理に磨いたり修繕したりしようとすると、余計に状態が悪くなってしまいます。あまり手を加えすぎない方が良いでしょう。

むしろ、サビや汚れが古銭の歴史を証明することにつながるため、特に歴史が古い古銭ほど手を加えないようこころがけましょう。

古銭を新たに発見した時や、無造作に保存している場合は、それ以上状態が悪化しないように、現状維持をはかりましょう。


古銭を売るタイミング

古銭を売るタイミング

古銭を売るタイミングは、買取価格が上がった時が良いです。時が経つほど古銭の希少価値が高まりますが、古銭の状態も年々劣化することがあるため、その見極めが大事です。

2011年の東日本大震災以来、日本へのインバウンドは一時的に減少しましたが、その後、中国人を中心に世界各地から多くの外国人が日本に訪れています。民泊を利用して安く日本に滞在できるようになったことも影響しています。

日本を訪れた外国人は、日本の伝統的文化などに興味を持ち、日本の絵画や着物、古美術品などを購入するケースがあります。古銭もそのうちの一つです。そのため、これらの品物は、近年需要が高まり、高値がついています。

特に、2020年の東京オリンピック招致に伴い、外国人の多くが日本に対する興味を深めています。外国人労働者のビザ取得も大幅に規制緩和されることや、大阪万博開催を見越してさらに日本文化に興味を持つかたが増えると予想されています。

そう考えると、古銭の買取価格は今後さらに上昇することも考えられます。元々希少価値が高い古銭はもちろん、流通量が多くあまり高値がつかなかった古銭の価格も、上昇する可能性があります。

ただし、あまり値上がりを期待しすぎても、買取価格はいきなり下がることもあるため、価格が上昇している今が売り時だと考えるのが良いでしょう。

どの古銭買取業者に古銭を売るかも、大事な要素です。古銭の判別はとても難しく、例えば同じ貨幣でも、字体のちょっとした違いで10倍以上の価格差になることが珍しくありません。

そのため、古銭専門の査定員がいる古銭買取業者で、評判の良い業者を選びましょう。


古銭買取業者の選び方

古銭買取業者の選び方

古銭買取業者は、信頼ができる業者を選ぶことが大切です。古銭の価値を正確に査定できない業者や、詐欺をはたらく業者に古銭を売ることがないように気をつけましょう。

あなたが古銭の価値を知っているのであれば、相場よりも不当に安い金額で査定された場合に気がつくでしょう。でも、古銭の相場がわからなければ、全国展開している大手の古銭買取業者を選ぶのが無難です。

良い古銭買取業者を選ぶには、全国展開し、出張買取や宅配買取に対応している業者が良いでしょう。さらに、古銭専門査定員が在籍していることが重要です。

これらの業者の多くは、古銭のみではなく、着物や骨董品、貴金属などを同時に買取してくれます。

テレビコマーシャルや、インターネット広告を通じて積極的に宣伝している古銭買取業者は、すでに多くの古銭の買取実績があるため、査定金額の信頼感が高いでしょう。

さらに、古銭を出張買取する場合に、出張料や査定料、キャンセル料、相談料などが無料であることが大事です。また、クーリングオフにもきちんと対応してくれることを確認しましょう。

バイセルは、査定実績が多く、テレビコマーシャルを積極的に行っている、人気の高い古銭買取業者です。全国ほとんどの地域に対し、最短30分で出張買取してくれます。

古銭買取プレミアムは、バイセルと同じ株式会社BuySell Technologiesが運営する古銭買取業者です。記念硬貨を高値で買取してくれます。

福ちゃんは、記念硬貨、金貨、銀貨など幅広い種類の古銭を買取してくれます。沖縄県を除く都道府県に出張買取が可能です。外国のコインも積極的に買取しています。

おたからやは、宅配買取に特に力を入れている買取業者です。無料宅配キットを送ってくれるため、便利です。LINE査定を利用すれば、最短5分で査定してもらうことが可能です。

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まとめ

古銭買取の価格相場と高く売れる古銭のまとめ

古銭買取の価格相場と高値で売れる古銭、古銭を高く売るコツ、古銭買取業者の選び方について説明しました。まとめると以下のとおりです。

  • 古銭の価値は歴史や素材、希少性などにより異なる
  • 古銭を高く売るためにはあまり手を加えず、早いタイミングで売るほうが良い
  • 古銭を正確に鑑定できる、全国展開している古銭買取業者を利用すると安心

古銭は歴史の古いものほど価値が高く、保存状態が悪くても高値がつくことがあります。また、古銭の字体や流通量の少なさ、その他の要因で驚くほど高い買取価格になることさえあるため、信頼できる古銭買取業者に鑑定を依頼しましょう。

現在、外国人を中心に日本の古銭に関心がもたれているため、高く売るタイミングに適しています。全国展開で出張買取や宅配買取をしている、買取業者がいくつかあるため、電話またはメールで問い合わせましょう。

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