着物の衿芯の種類と選び方

着物の着こなしのポイントになるのが衿元です。ぴんと立ち上がった着物の衿元から見えるうなじは大変魅力的です。

衿元をきれいに立ち上がらせるためには、衿芯が重要なポイントになります。

衿芯にはどのような種類があり、どのようにして使うのか、ご存じないかたもいると思います。

ここでは、着物の衿芯の種類と選び方について説明します。

着物の衿芯の役割と種類

着物の衿芯の役割

着物の衿芯の役割は着物をきれいに見せるためです。

衿芯を入れずに着物を着ると、襟がきれいに立ち上がりません。

そのため、着物を着る時の衣紋抜きがうまくできずにうなじも美しく見えません。

長襦袢の襟の部分に張りを出すために衿芯をいれます。

着物の衿芯の種類

着物の衿芯にはプラスティックのものと布のものがあります。

市販のものを購入しなくても自分で厚紙を使ってつくることも可能です。

使いやすさからプラスティックのものが一般的で、多くのかたに愛用されています。

夏にはメッシュになったものが通気性もあり、おすすめです。

衿芯はまっすぐなものとカーブしたものもあります。

カーブした衿芯は、きものを着付けた時に、自然に衿元になじむため、初心者におすすめです。

ただし、カーブの向きを間違えると衿元に沿わなくなってしまうため、注意が必要です。

着物の衿芯の選び方、つけ方

着物の衿芯の選び方

着物の衿芯には、プラスティックと布性のものがありますが、初心者なら断然プラスティックの衿芯がおすすめです。

プラスティック製のものは半襟に通した時にぴんと張るため着付けをした時にもきれいに衿が立ち上がります。

プラスティック製のものは衿部分が固くなるため、硬い衿の着心地が苦手なかたは布の衿芯がおすすめです。

布のものは衿が固くなりませんが、プラスティックと比べると衿の立ち上がりが悪いです。

着付けにも注意が必要になってくるため、初心者には不向きと言えます。

着物の衿芯のつけ方

衿芯は、長襦袢の半襟の間に入れて使います。

半衿の中にいれて着付けをすることで、衿をきれいに立たせる役割があります。

衿芯は長襦袢の半襟に沿って入れていきます。注意するのは内側に入れることです。

間違えて外側に衿芯を入れてしまうと、外側から透けて見えることがあるため、気を付けましょう。

衿芯を入れたら半襟を左右にしごいてなじませます。

数回繰り返してしごくと半襟と衿芯がなじむため、着付けをすると良いです。

衿芯は絶対に使わなければならないものではありません。

例えば、着物の半襟部分に台芯が縫い込まれている場合には、衿芯は使わなくても良いです。

ただし、しっかりと衿元を立ち上がらせたいと思う場合には、台芯があっても衿芯を使うと良いです。

まとめ

着物の衿芯の種類と選び方について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

衿芯にはプラスティックのものの他、布製のものがあります。

プラスティックのものは衿元が固くなりますが、きれいに立ち上がりやすく、一般的にはこちらを利用するかたが多いです。

また衿元に沿いやすいようにカーブをした衿芯もあり初心者におすすめです。

布製のものは衿元が立ち上がりにくくコツがいるため、着物着つけ初心者には向きません。

衿芯を使う時には、長襦袢と半襟の間に入れて使います。

半襟の内側部分に衿芯を入れたらなじませるように数回左右にしごくと着心地が良くなります。

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