沖縄県で着物買取をしているお店とおすすめ

沖縄県は、本土とは異なった独自の文化が発展したことや、1972年までアメリカに統治されていたことから、他の都道府県にはあまり見ることができない色彩の着物や織物が発展しています。

この記事では、沖縄県へ出張して買取をしてくれる着物買取店や沖縄県で持ち込み買取が可能が買取店、沖縄県で独自に育まれた着物や織物について紹介します。

沖縄県へ出張して買取をしてくれる着物買取店

沖縄県は、県全体が大小様々な島で構成されているため、全国展開している着物買取店であっても、出張して買取をしてくれる着物買取店の数は限られています。

特に、渡航が困難な島で暮らすかたにとっては、出張訪問の条件が厳しいことが予想されます。

バイセル

バイセルは、全国展開する着物買取店です。バイセルのほかに全国展開する着物買取店はありますが、沖縄県が出張エリア外になっている会社が多いです。

バイセルは那覇市を含む沖縄本島だけでなく、石垣市や宮古島市への出張訪問も可能です。島の場所によっては出張訪問ができない、または時間がかかることも考えられるため、問い合わせましょう。

バイセルに出張訪問を申し込むには、Webサイトの「簡単メール申込」より問い合わせるか、フリーダイヤル0120-938-105に電話連絡しましょう。電話受付時間は24時間、365日可能です。

出張買取時には、着物専門の査定員が自宅に訪問し、身分証明書の提示や事前の説明を行います。査定は目の前で行い、買取価格と根拠を説明します。買取金額に納得した後、その場で現金を受け取ることが可能です。

出張による買取が終了した後、バイセルのコールセンターよりフォローコールがあります。また、お客様相談室より返品やクーリングオフの相談もできます。

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リサイクルショップゆいまーる

リサイクルショップゆいまーるは、家庭の不要品を買取するリサイクルショップです。出張買取のほか、持ち込みによる買取も可能です。

着物以外にも家具や大型家電・貴金属・ブランド品・雑貨などの買取を行っています。引っ越しや遺品整理などで大量に買取品がある場合に便利です。

出張買取を利用する場合、事前に098-898-9904まで電話連絡しましょう。営業時間は月曜日～土曜日は10時～19時、日祝日は10時～18時です。

沖縄県で持ち込み買取が可能な買取店

沖縄県は、呉服店の数が全国47都道府県で最も少なく、また沖縄本島などに集中しています。リサイクルショップや質屋を利用する場合は、適正な価格で着物の買取が行われないこともあるため、注意しましょう。

着物を店舗に持ち込みする場合は、事前の電話予約をし、運転免許証などの身分証明書を持参しましょう。

東京相場沖縄那覇店

東京相場は、沖縄県を含む全国10店舗を展開する買取店です。着物のほかに、ブランド品・宝石・貴金属・家電・楽器・絵画などの買取を行っています。

東京相場沖縄那覇店へのアクセスは、沖縄都市モノレール安里駅から徒歩5分または、車で行きましょう。車で行く場合、近くのコインパーキングを利用しますが、買取が成立した場合は駐車場料金を東京相場沖縄那覇店が負担してくれます。

店舗に着物を持ち込むのが難しい場合は、出張買取や宅配買取にも対応しています。島など交通が不便な地域に住んでいるかたは利用しましょう。

着物の弥生

着物の弥生は、沖縄県にゆかりのある着物を中心に扱う着物店です。着物の販売や買取のほか、着物レンタル・着付・和カルチャースクールを行っています。

着物の弥生で持ち込みによる買取を利用する場合は、事前にWebサイトよりメール連絡するか、098-867-4170まで電話連絡しましょう。営業時間は10時～19時で、不定休です。

着物の弥生に車で行く場合、公式Webサイトに画像付きで詳しい地図があるため、参照しましょう。駐車場料金は無料です。

沖縄県発祥、ゆかりのある着物、織物

沖縄県は、琉球民族の文化による影響などにより、本土とは異なる文化が発展しました。また、島が点在しているため、それぞれの地域で独自に進化した着物や織物が存在します。

琉球絣

琉球絣は、沖縄県那覇市や島尻郡八重瀬町、島尻郡南風原町でつくられる絣です。琉球絣は、中国や東南アジアから伝えられた絣技法をもとにしており、日本の絣の発祥と言われています。

琉球絣は泥藍染めの木綿織物で、星や雲など自然をモチーフにした絣柄が特徴です。

琉球紅型（りゅうきゅうびんがた）

琉球紅型（りゅうきゅうびんがた）は、南国沖縄らしく、鮮やかな色合いが特徴です。名前の「びん」は色、「がた」は模様のことです。

琉球紅型は、13世紀の琉球王朝時代に婦人の礼装や神事の服装に用いられました。その後、中国や東南アジアとの交易で、沖縄独自の発展を遂げました。

染色の際に顔料を用いるため、強い日差しでも色があせにくいです。沖縄の強い日光にも耐えることができます。

久米島紬

久米島紬は、日本の紬絣技法の起源とされています。沖縄本島から西に100kmの位置にある久米島に技法が伝承され、その後沖縄本島から奄美大島、日本本島へと伝播していきます。その後、大島紬や久留米紬・結城紬へと受け継がれました。

久米島紬は天然の植物材料で染色され、独特な風合いと着心地の良さが特徴です。工程に泥染めがあることが、渋い色合いを醸し出しています。

芭蕉布（ばしょうふ）

芭蕉布（ばしょうふ）は、沖縄県国頭郡大宜味村で生産される織物です。風通しが良く、軽くてさらりとした肌触りが特徴です。

芭蕉布は13世紀ごろからつくられていましたが、有名になったのは19世紀に入ってからです。アメリカ人の統治時代に一度生産が途絶えましたが、喜如嘉（きじょか）の平良敏子氏らにより復興されました。

芭蕉布には布を織る前に精錬する「煮綛（にーがしー）」と、布になってから精錬する喜如嘉などがあり、後者の方が有名で、重要無形文化財に指定されています。

読谷山花織・読谷山ミンサー

沖縄県読谷村（よみたんそん）は、第二次世界大戦前には読谷山（ゆんたんざ）と呼ばれていました。その読谷山では、明るい色合いの読谷山花織と読谷山ミンサーが有名です。

読谷山花織は、紋織物の花織です。縞の中に小花模様が浮き彫りになっています。読谷山ミンサーは、立体的な幾何学模様が特徴の、絹の絣糸を用いた木綿の紋織物です。

与那国織（よなぐにおり）

与那国織（よなぐにおり）は、沖縄県八重山郡与那国町でつくられる織物です。与那国島は日本最西端で、起源ははっきりしていませんが、16世紀前半にはすでにつくられており、貢ぎ物にされていたと考えられています。

与那国織は、織りの技法で「与那国花織」、「与那国ドゥタティ」、「与那国シダディ」、「与那国カガンヌブー」の4通りあります。最も多く織られているのが与那国花織で、直線的な幾何学模様が特徴です。

首里織

首里織は、琉球王府が置かれていた首里で織られていた、上流階級向けの織物です。格調が高く、洗練された織物で、首里王府の城下町で発展しました。

首里織の中でも、特に格式が高いとされているのが、首里花倉織です。市松模様や菱形模様で、王族が多く着用しました。

宮古上布

宮古上布は、沖縄県宮古島に自生する苧麻（ちょま）を用いて織られる麻織物です。「東の越後、西の宮古」とも呼ばれるように、上布の中で最高級品です。通気性に富んでいるため、一年中暑い沖縄の気候に適しています。

八重山上布

八重山上布は、沖縄県石垣市八重山郡竹富町でつくられる上布です。白地に赤茶色の模様で染色しています。石垣島は沖縄本島から遠くに位置するため起源は定かではありませんが、17世紀はじめ薩摩に侵攻され、人頭税の支払いに充てたことで発展したと言われています。

まとめ

沖縄県へ出張して買取をしてくれる着物買取店や沖縄県で持ち込み買取が可能が買取店、沖縄県にゆかりのある着物や織物について紹介しました。まとめると以下のとおりです。

沖縄県は、地理的にも歴史的にも中国や東南アジアと近く、交易や侵攻により織物や染色の技術が伝えられました。そのため、沖縄県には、後に日本全国で発展した絣や紬など、様々な織物の起源となる着物や織物が多数あります。

沖縄県は、出張して買取してくれる着物買取店は少ないため、持ち込みで買取可能な店をさがすか、宅配買取が可能な着物買取店を利用した方が良いでしょう。

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