岐阜県で着物買取をしているお店とおすすめ

NHKの朝ドラ「半分、青い。」でヒロインの出身地となった岐阜県は、自然の豊かさから全国的に注目を集めています。

登山や食文化に加え、豊かな水脈を元に栄えた織物なども人気が高いです。

この記事では、歴史的に有名で自然の豊かな岐阜県に出張して買い取りしてくれる着物買取店、岐阜県で持ち込み買取をしてくれる買取店、岐阜県ゆかりの着物や織物、第二次世界大戦後に新たに登場した織物などを紹介します。

岐阜県へ出張して買取をしてくれる着物買取店

岐阜県は面積が広く、その約82%を森林が占めています。

この割合は、全国で2番目の高さです。

近年になり鉄道網や道路が整備されてきましたが、市街地に出歩くには不便な家庭が多いです。

そのような家庭では、着物を店舗に持ち込みして買取を依頼するのは困難な場合があるでしょう。

買取店も岐阜市や大垣市などの市街地、または名古屋市などに集中しています。

そこで、岐阜県で買取を希望するかたにおすすめなのが、出張買取です。

岐阜県へ出張して買い取りしてくれる着物買取店は数多くあります。

ただし、山間部など一部地域では出張を断られる可能性があるため、問い合わせましょう。

まんがく屋岐阜営業所

まんがく屋は大阪府に本社を置き、北海道や沖縄県などを除く幅広い地域に出張買取してくれる着物買取店です。

まんがく屋は四つの営業所があり、その一つが岐阜営業所です。

このことから、まんがく屋では岐阜県での出張買取に力を入れていると考えられます。

まんがく屋では、着物を中心に金・宝石・腕時計などのアンティーク商品も買取します。

着物においては多くの種類の買取が可能で、反物や小物も買取してくれます。

申し込みは、Webサイトまたはフリーダイヤル0120-590-009まで電話連絡しましょう。

電話する場合は、受付時間が9時～20時です。土日祝日も営業しています。

まんがく屋では、柄が古い着物や色褪せしている着物、紋付きの着物など他の買取店では買取を拒否されるような着物を買い取ってもらえることがあります。

出張料や査定料は無料です。

着物は、サイズがそれぞれのかたに合わせてつくられるため、転売が難しいです。

まんがく屋では、丈の大きい着物を仕立て直して販売することが可能なため、他店で断られる着物を買い取ってもらえる可能性が高いです。

バイセル

バイセルは、スピード買取.jpから改名し、タレントの坂上忍さんがイメージキャラクターをつとめて宣伝広告している着物買取店です。

マスコミから取材を受けることも多く、買取査定の様子をテレビ放映されたこともあります。

バイセルは全国の多くの地域に出張買取しています。

離島には対応していないようですが、岐阜県は海に面していないため、ほぼ全域が出張の対象地域です。

バイセルの特徴は、最短30分で出張してくれることです。

出張の依頼はWebサイトまたは電話連絡しましょう。

電話料金は無料です。携帯電話からでも無料でかけることができます。

バイセルは他の着物買取店よりも1円でも安い買取金額だった場合は全品返却を受け付けています。

そのことから、調査会社ゼネラルリサーチによると出張価格買取満足度など多くの部門で1位をとったことがあります。

出張料や査定料は無料で、女性のかたなら女性査定員を指名することも可能です。

汚れやシミがある着物でも、買い取ってもらえる可能性があります。

バイセルの詳細を見てみる

着物買取プレミアム

着物買取プレミアムは、全国に出張買い取りしてくれる着物買取店です。

着物買取プレミアムの最大の特徴は、女性のかた限定で利用できる、女性査定員指名サービスです。

出張買取を依頼する場合、一番気がかりなのは見知らぬ他人が訪問することでしょう。

特に、女性の一人暮らしのかたにとっては、男性の査定員が訪問することは抵抗があります。

着物買取プレミアムでは、女性査定員の指名が可能です。

出張料や査定料は無料です。

連絡の方法は、Webサイトまたは無料で電話連絡しましょう。

岐阜県のほぼ全域に出張訪問してくれますが、事前に確認しましょう。

買取プレミアムの詳細を見てみる

岐阜県で持ち込み買取が可能な買取店

岐阜県には、持ち込み買取が可能な買取店がいくつか存在します。

また、最近になって、着物買取に対応した大手リサイクル店が岐阜県に進出しています。

多くの買取店は、岐阜駅や大垣駅周辺に店舗をもつため、交通が便利です。

着物の重量は種類により異なりますが、平均すると1枚あたり約1kgです。

枚数×1kgはかなりの重量になるため、持ち込み買取を依頼する場合は、交通アクセスが便利なのはありがたいです。

買取店によっては、着物の価値にあまり詳しくないリサイクルショップもあります。

また、洋服などと同様の査定基準で買取されてしまうことさえあります。

そこで、岐阜県内で着物を持ち込みでき、高値で買取してくれる買取店を選びましょう。

なお、持ち込み買取を依頼する際には、運転免許証などの身分証明書が必要です。

また、着物に証紙などがある場合は、より高値で買い取ってもらえる可能性が高いため、こちらも忘れずに持参しましょう。

着物買取専門店白木屋

着物買取専門店白木屋は、岐阜県岐阜市新興町に店舗をもちます。

営業時間は10時～18時です。木曜日と日曜日が休業日のため、注意が必要です。

白木屋は、長年呉服店でした。

そのため、着物を見る確かな目を持つ査定員がいます。

有名作家の着物など、高価な着物を高い値段で査定してもらえる可能性が高いです。

白木屋では、出張買取にも対応しています。

日曜日以外に自宅から出ることができない場合などには、出張買取を利用しても良いでしょう。

持ち込みで買取を申し込む場合、査定員が出張などで不在の場合もあるため、事前に査定員が店舗にいることを確認しましょう。

予約しておくと安心です。電話番号は058-251-4713です。

呉服のささ政

合資会社呉服のささ政は、岐阜県岐阜市に2店舗のリサイクル着物店を展開しています。

ささ政・椿庵のどちらの店舗でも、持ち込み買取を依頼できます。

ささ政では出張買取も行っていますが、その場合は最低でも着物などの点数が30点以上のかたに限られます。

持ち込み買取は1点からでも可能なため、少ない着物の枚数の場合は持ち込み買取を依頼しましょう。

ささ政は委託販売の方式で買取を行っています。

手数料は無料です。

買取を申し込み後、第三者に着物が売れた時に受け取ることができる金額が決定されます。

委託販売は委託販売契約書に署名捺印後に開始されます。

契約日から3か月ごとに、はがきで販売された着物とその金額が通知されます。

支払い方法は、はがきと現金の交換または銀行振込です。

ことぶき質店

有限会社ことぶき質店は、岐阜県大垣市に住所があり、大垣駅から徒歩13分の場所に店舗があります。

着物の他に、金・プラチナ・ブランド時計・バッグ・電化製品などを扱います。

大島紬や結城紬など多くの種類の着物を扱いますが、ウールや化学繊維の着物は取り扱っていません。

また、色柄が最近の流行に合っていることが、高値買取のポイントとなっています。

持ち込み買取だけでなく、質預かりも利用できます。

質預かりの場合は、着物を手放さずにお金を預けます。

ただし、期限内に質両と元金を支払えないと、質流れしてしまい、着物の所有権がなくなります。

買取を利用すると、査定後、すぐに現金を受け取ることができます。

査定料は無料です。質預かりは休止したこともあったため、買取を申し込む方が確実です。

たんす屋NEXT岐阜高島屋店

岐阜の高島屋内に店舗があるため、岐阜駅からすぐに立ち寄ることが可能です。

たんす屋では、通常の持ち込み買取の他に、委託販売を利用することが可能です。

たんす屋の委託販売は、着物が売れた後に販売価格の50％を受け取ることができるしくみです。

たんす屋NEXT岐阜高島屋店にはベテランの着物専門査定員がいるため、安心です。

事前に持ち込み買取を依頼することを電話などで連絡しましょう。

岐阜県発祥、ゆかりのある着物、織物

岐阜県は室町時代から江戸時代にかけ、木曽川や長良川の中流域で織物が盛んでした。

そのため、岐阜縮緬（ちりめん）、桟留縞（さんとめじま）、結城縞、佐織縞などが盛んに織られました。

近世に入ると、問屋制家内工業がはじまり、特に縮緬が多く織られました。

第二次世界大戦前には丹後縮緬、長浜縮緬と並ぶほどの縮緬の産地となりました。

岐阜縮緬は、撚糸を左右から交互に打ち込む絹織物です。

縮緬は天正年間に明から伝わり、京都西陣から全国に広まりました。

岐阜で縮緬が織られはじめたのは、享保年間だと言われています。

縮緬は、全面に細かい「しぼ」があるのが特徴です。

岐阜縮緬は、糸の太さやよりの数などにより、様々な種類があります。

桟留縞

桟留縞は、近世始めにインドから渡来した木綿の縞織物です。

明和年間に京都西陣から実の地方に伝わりました。

そのため、美濃縞とも呼ばれます。

その後、文政年間に結城縞が伝わります。

美濃縞や結城縞が美濃地方の問屋で売り出された際、「美濃結城縞」と呼ばれ、この地方を代表する縞織物となりました。

郡上紬

郡上紬（ぐじょうつむぎ）は、岐阜県郡上市八幡町で織られる紬です。

郡上紬の名称は、第二次世界大戦後につけられました。

郡上紬の起源は、平家の落武者が郡上八幡地区に落ちのび、野生の蚕を使用した地織りだと言われています。

都に住んでいた時の感覚を頼りにし、優雅な普段着だったようです。

江戸時代に入ると、郡上八幡地区の織物は急速に衰え、明治以降は細々と伝わる程度になってしまいました。

第二次世界大戦後、宗廣力三氏の手により伝統的な織り方が復興され、郡上紬の名称がつけられました。

宗廣力三氏は、インドのアッサムやベンガル地方原産のエリ蚕を用いた織り方を実験的に試しました。

また、郡上紬の素朴さを際立たせるために「どぼんこ染め」と呼ばれる草木染めを用いました。

郡上紬に用いられる糸は、春蚕（はるご）からつくられた糸のみを用いています。

その糸を、郡上地区に自生する植物を用い、何十回も繰り返し染めます。染めや織り作業は全て手作業で行われます。

郡上紬は、冬場でも暖かい着心地の良さが最大の特徴です。

柔らかく肌触りが良いことが、人気の秘密です。

宗廣力三氏は、その功績が認められ1982年に紬織り職人として初めて個人の重要無形文化財に指定されました。

高山憲法染小紋

高山憲法染小紋は、岐阜県高山市で生産される憲法染です。

憲法染は、江戸時代の剣術家、吉岡憲法が開発したため、吉岡染と呼ばれることもあります。

憲法染は江戸時代の普段着で愛用された、少し茶色がかった黒を基調とした着物です。

憲法染が高山地方に伝わった経緯ははっきりしていません。

組紐は、織物と同じような技術を用いてつくられる日本伝統の装飾品です。

江戸組紐、京くみひも、伊賀くみひも、間々田紐などが有名です。

2016年6月に公開されたアニメ映画「君の名は。」、興行収入で歴代4位に入るほどの大人気でした。

その君の名は。のヒロイン三葉は、岐阜県糸森町という架空の町にある神社の娘です。

その三葉が、神社で家族と共に組紐を織り、その組紐がストーリーに大きな意味をもつことから、岐阜の飛騨高山で組紐が注目されています。

映画でヒロイン達がつくった方法と同じ、丸台を用いた組紐づくり体験が、飛騨古川の呉服屋大洞などで実施されています。

他にも、飛騨各地の神社で組紐のお守りなどが販売されています。

まとめ

岐阜県で出張で着物買取、持ち込みで着物買取してくれる買取店、岐阜県ゆかりの着物や織物を紹介しました。まとめると以下の通りです。

木曽川や長良川など豊富な水脈を持ち、郡上紬や岐阜縮緬などの着物や織物の生産が盛んだった岐阜県は、現在でも森林が占める面積が大きく、県土の82%にもなります。

これは、全国2位の広さです。

そのため、岐阜県で交通アクセスが悪い地域に住むかたは、出張買い取りしてくれる着物買取店を利用しましょう。

岐阜市や大垣市などの市街地に住むかたなら、持ち込みが可能な買取店に依頼しても良いでしょう。

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