岡山県で着物買取をしているお店とおすすめ

岡山県は、江戸時代に良質な綿花を栽培し、着物や織物の生産が盛んでした。また、学生服やジーンズの生産において、国内トップのシェアをほこっていますが、その基盤が着物生産の技術にあります。

この記事では、岡山県へ出張して買取をしてくれる着物買取店、岡山県で持ち込み買取が可能な買取店、岡山県ゆかりの着物や織物について紹介します。

岡山県へ出張して買取をしてくれる着物買取店

岡山県で出張して買い取りしてくれる着物買取店は、全国チェーンの着物買取店の他、岡山県内に店舗がある着物買取店があります。

いずれの場合も無料で査定してもらえる場合が多いですが、対応していない地域や、買い取りできない種類の着物もあるため、予約の際に問い合わせましょう。

バイセル

バイセルは、着物買取専門店の中でも特に買取実績が高いのが特徴です。岡山県内のほぼ全域に出張訪問が可能です。他店よりも1円でも査定金額が安ければ、全品返却することを保証しています。

有名作家の着物や高級呉服などを適正な値段で査定してもらえる他、汚れやシミがある着物、証紙や証明書がない着物、古い着物なども査定してもらえます。

出張訪問は、バイセルのWebサイトのお問い合わせフォームよりメール問い合わせをするか、24時間受付可能なフリーダイヤルまで電話しましょう。最短30分で訪問してもらえます。

バイセルの詳細を見てみる

ザ・ゴールド

ザ・ゴールドは、全国展開する着物買取店です。全国に79店舗の直営店があり、岡山県は出張対応可能な地域です。ただし、山間部や離島など出張訪問できない地域もあります。

着物の他、切手やカメラ・小型家電・その他ブランド品など、様々な品目の買取をしてくれます。着物と合わせて査定を依頼できます。

出張の予約は、ザ・ゴールドのWebサイトのお問い合わせフォームによりメール問い合わせをするか、フリーダイヤル0120-355-525まで電話連絡しましょう。受付時間は10時～18時です。年末年始を除き、年中無休です。

きくびし

きくびしは、岡山県内に本社を置く着物買取店です。ブランド品・人間国宝品・伝統工芸作家品・有名染色家作品・新品などには高額査定を行います。高級呉服だけでなく、古い着物や汚れやシミがある着物でも買い取りまたは無料処分してもらえる可能性があります。

出張して買い取りしてくれる地域は、主に岡山県南部です。ただし、岡山県北部・広島県東部・兵庫県西部まで出張してもらえる可能性があります。

きくびしの特徴は、岡山県に本拠地を置き、3,000件を超えるほどの買取実績を持つ信頼感です。出張訪問の予約は、Webサイトの無料査定申し込みフォームまたは、086-454-2121まで電話もしくはFAXで申込みしましょう。

岡山県で持ち込み買取が可能な買取店

岡山県には、持ち込みで買取が可能な買取店が多数あります。できれば着物買取専門の買取店が好ましいですが、近くにない場合はリサイクルショップや質店などでも持ち込み買取が可能です。ただし、査定金額が低くなる可能性があります。

持ち込み買取は、着物の持ち運びが可能で、きちんと査定してもらえる場合に利用を検討すべきです。持ち込みの際、運転免許証などの本人確認書類を必ず携帯しましょう。

きもの屋桂

きもの屋桂は、着物や帯・和装小物に加え宝石や古美術の買取も可能な着物リサイクルショップです。着物の買取や販売に加え、着物レンタル・仕立て・シミ抜き・丈直しなどのサービスも行っています。

きもの屋桂は岡山市中区にあり、門田屋敷停留所から歩いて数分の場所にあります。持ち込みの前に電話番号086-270-0017まで連絡しましょう。営業時間は10時～17時で、日曜日と祝日は店休日です。

持ち込み以外にも、出張買取や宅配買取にも対応しています。ただし、出張可能な地域は岡山市内・倉敷市内に限られます。

清水屋呉服店

清水屋呉服店は、1945年創業の老舗呉服店です。着物の買取や販売の他にもクリーニング、着物着付け教室、ママ振袖、各種仕立てなども行っています。

岡山県岡山市に店舗があり、JR宇野線妹尾駅から5～10分程度の場所にあります。持ち込み買取以外にも、出張買取や宅配買取にも対応しています。

清水屋呉服店は、創業70年の信頼をもとにした「呉服屋プロ買取」で高額買取を実現しているのが特徴です。持ち込みの際、086-282-0816まで電話連絡しましょう。受付時間は9時～18時30分です。定休日は、第1・第2日曜日です。

岡山県発祥、ゆかりのある着物、織物

岡山県の平野部は江戸時代初期に干拓され、塩害により米づくりができなかったため、 綿花の栽培が盛んになりました。明治時代に入ると、明治政府の殖産興業政策において製糸業、紡績業が発展し、国内だけでなく海外への輸出も盛んになりました。

昭和にかけて着物や織物の生産は縮小していきますが、岡山県では大正時代以降の洋服化の流れに沿った綿の学生服や、ジーンズの生産拡大などにより、現在も国内外からの高い評価を得ています。

烏城紬（うじょうつむぎ）

烏城紬（うじょうつむぎ）は、岡山県倉敷市児島地方で栽培されていた綿花や藍を用いてつくられた手織りの織物が起源とされています。

寛政10年ごろ、児島湾が干拓されたことにより、農業よりも養蚕が中心になったことから、袴地織を多くつくられたものが烏城紬のはじまりです。

安政年間以降になると、庶民の着物となる着尺紬が多くつくられ、大阪への販売が盛んになったことから、全国的に有名になりました。明治時代以降、「萬年紬」や「岡山紬」とも言われていました。

烏城紬の特徴は、他の地域で生産される紬と比較して縦糸が少なく、横糸を撚っていないことです。そのため、肌触りが良く暖かい着物となっています。烏城紬は現在、岡山県指定郷土伝統的工芸品に指定されています。

倉敷結紐

倉敷結紐は、江戸時代に真田紐の名称でつくられていたお土産を復興しつくられたものです。岡山県倉敷市には真田幸村の碑があることから、真田紐の名称がつけられました。そのため、現在でも児島真田紐の名称で販売されています。

倉敷緞通

倉敷緞通は、金波織という敷物を起源とし、昭和初期に岡山県早島町で、和洋折衷の住宅に合うようにつくられた敷物です。第二次世界大戦後、原材料の高騰や職人の高齢化により、1986年以降は生産が途絶えました。

1991年に発足した伝統産業復興研究会により倉敷緞通は復興し、改良を施しながら、現在も生産が続けられています。

学生服生産

現在でも全国の学生服生産の8割は、岡山県です。「トンボ」「カンコー学生服」「富士ヨット学生服」などのブランド学生服を生産する会社は、全て岡山県に本社を置きます。

岡山県児島地方で生産される綿は、烏城紬や真田紐などの生産を通じ、全国的に繊維が太くて短いため丈夫だと評判でした。明治中期以降、庶民の着物が和装から洋装に変わってきたことから、岡山県では洋装の学生服の生産を拡大しました。

岡山県では、その後も学生服は、国内自社工場を中心に生産を続けています。学生服だけでなく、作業服や鳶服・OL向け制服・介護施設向け制服などにおいても高いシェアをほこっています。

備中小倉織

岡山県井原地方は、江戸時代に藍の栽培が盛んでした。そのため、綿糸を藍で染色し、木綿布に織った織物が特産品となりました。その後、備中小倉織と呼ばれるようになり、海外にも輸出されました。

備中小倉織はデニムと似た特徴を持っています。厚手のため、江戸時代においては武士の帯や袴の生地に使われていました。表が紺色で裏が白であることや、藍色がデニムの染料インディゴに似ていること、作業着に向くことなどの共通点があります。

国内ジーンズの生産は、岡山県井原地区の小規模な学生服素材の染色業者がはじめました。1964年マルオ被服（現ビッグジョン）が生産を開始し、翌年販売したジーンズが国内で縫製された第一号です。

岡山県井原地区は、現在のデニムに類似した織物が以前から生産されていたことや、デニムの生産にいち早く取り組んでいたことなどから「ジーンズのふるさと」と呼ばれています。

まとめ

岡山県に出張して買取をしてくれる着物買取店、岡山県で持ち込み買取が可能な買取店、岡山県ゆかりの着物や織物について紹介しました。まとめると以下のとおりです。

岡山県の織物産業は、江戸時代に発達した織物業を基盤として、烏城紬などの伝統工芸品が受け継がれているだけでなく、学生服やジーンズなど洋服の生産に、伝統的な織物や染色の技術が生かされています。

岡山県では、全国に出張買い取りしている着物買取店も利用できますが、岡山県内に店舗がある老舗の着物買取店や呉服店もあるため、それらの店舗への持ち込みや出張訪問サービスを利用しても良いでしょう。

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