栃木県で着物買取をしているお店とおすすめ

栃木県は古くから常陸国と呼ばれ、紬織物が織られてきました。室町時代には結城紬と名称を変え、その技術は現代に継承されています。

この記事では、結城紬を中心とした着物や織物で有名な栃木県で出張して買取してくれる着物買取店、持ち込み買取してくれる買取店、栃木県にゆかりのある着物や織物を紹介します。

栃木県へ出張して買取をしてくれる着物買取店

自宅に査定員が来ることに抵抗がないのであれば、出張買取を依頼しましょう。多くの着物買取店が、栃木県内の広い地域に出張して買い取りしてくれます。

出張に伴う交通費や査定料は無料の場合が多いですが、念のため事前に問い合わせましょう。Webサイトの申し込みフォームまたはフリーダイヤルで問い合わせることが可能です。

着物買取専門の査定員が査定してくれます。着物の数や種類にもよりますが、応接室や居間に上がらずに玄関先で査定してもらうことも可能です。また、店によっては着物以外の小物や、別のジャンルの品目を買取してくれることがあります。

バイセル

バイセルは、東京に本社を置く着物買取専門店です。栃木県に店舗はありませんが、日本全国で出張して買取をしてくれます。

バイセルは、着物を中心に切手や古銭、ブランド品、貴金属などの買取をしています。他店よりも1円でも買取金額が安ければ全品返却をすると、査定金額に自信を持っています。

バイセル独自のネットワークにより、問い合わせや申し込み後、最短30分で出張訪問してくれます。申し込みは、バイセルのWebサイトまたは無料での電話0066-968-192-3107による問い合わせをしましょう。

買取実績が高いため、出張買取の信頼度は高い会社です。

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買取プレミアム

買取プレミアムは、バイセルと同じ会社が運営する着物買取専門店です。買取プレミアムの特徴は、女性の着物査定員を指定できることです。男性に訪問されることに抵抗がある女性のかたが利用すると安心できます。

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福ちゃん

大阪府に本社を置く福ちゃんは、栃木県を含む全国に出張で買取してくれます。振袖や訪問着などの着物に加え、帯や和装小物の買取に対応しています。

栃木県内においては、宇都宮市・小宮市・栃木市など広い地域に出張買取をしてくれます。特に栃木県にゆかりのある結城紬などの買取を行うなど、買取実績は200万点を突破しています。

まんがく屋

まんがく屋は、大阪府に本社を置く着物買取店です。東京都や埼玉県に支社を置くため、栃木県への出張買取に素早く対応してくれます。

栃木県の広い範囲の市町に出張してくれます。まんがく屋のWebサイトまたは、フリーダイヤル0120-590-009まで問い合わせしましょう。問い合わせ可能時間は、9時～20時です。土日祝日も電話対応しています。

栃木県で持ち込み買取が可能な買取店

自宅に査定員が訪問することに抵抗があるかたは、店舗まで着物を持って行って、持ち込み買取を申し込みましょう。栃木県で持ち込み買取が可能な買取店は多くありますが、そのうち適正な価格で着物買取をしてくれる店舗を紹介します。

全国展開するリサイクルショップなどのチェーン店は、必ずしも着物専門の査定員が常駐するとは限りません。特に、有名作家が製作した着物やブランドの着物を査定してもらうためには、信頼できる店舗に持ち込みにより買取を依頼しましょう。

持ち込み買取をする場合、必ず運転免許証またはパスポートなどの身分証明書を必ず持参しましょう。また、未成年の場合は保護者同伴が義務づけられることがあります。

きもの買取専門店おぎはら

きもの買取専門店おぎはらは、60年以上続く老舗の呉服屋が運営する着物買取専門店です。平成に入り、着物離れが加速したことを危惧した店主の荻原貴則氏が、新品の着物よりもリサイクル着物に着目し、開業しました。

栃木県宇都宮市に店舗があるため、近くにお住まいのかたは持ち込み買取が可能です。ただし、査定員が出張買取に出かけている可能性があるため、事前に0120-900-340まで電話予約をした後、行きましょう。

きもの買取専門店おぎはらの営業時間は11時～18時で、火曜日と水曜日が定休日です。

まことや質店

栃木県足利市に店舗があり、アットホームな質屋で地元から愛されているのがまことや質店です。多品目の持ち込み買取を行い、着物は正絹の和装のみ買取を行います。ただし、着物と同時に帯などの小物を持ち込むと、査定額が上がることがあります。

買取の他に、着物を担保にしてお金を借りる質預かりも利用できます。まことや質店の質料は3～8%です。

まことや質店の営業時間は9時～20時です。定休日は水曜日です。

たんす屋東武宇都宮店

全国展開する着物リサイクル店、たんす屋の宇都宮支店です。栃木県宇都宮市の東武宇都宮百貨店7階に店舗があります。営業時間は10時～19時です。東武宇都宮線を利用すると便利です。

百貨店内にあるため、ショッピングのついでに着物の査定を行うことができます。持ち込みによる買取の他に、宅配買取にも対応しています。問い合わせ先は、028-610-1529です。

栃木県発祥、ゆかりのある着物、織物

日本三大紬の一つに数えられる結城紬は、栃木県小山市とその近辺で織られる高級絹織物です。

結城紬の歴史

「常陸国風土記」によると、約2000年前の古代にすでに長幡部絁（ながはたべのあしぎぬ）という名称で織られていたようです。

中世に入ると、常陸紬という名称で織られていましたが、室町時代に入ると、結城氏が室町幕府や鎌倉管領に常陸紬を献上するようになり、結城紬と呼ばれることとなりました。

江戸時代に入ると、代官に赴任した伊奈忠次が紬の技術を改良に力を入れました。忠次は信州上田から織工を招くことにより、染色の改善や新たな縞模様の織り方を導入しました。

結城紬には無地または縞模様が主流でしたが、江戸時代末期には絣織りが取り入れられました。明治時代に入ると、縮織が加わったことにより、若い女性にも好んで着用されることとなりました。

第二次大戦後、急速に着物産業が衰退したことや、縮織の登場などで古来から伝承されている結城紬の平織りの技法が消滅の危機にあったことから、小山市に伝わる本場結城紬の技法が保護されました。

本場結城紬は重要無形文化財やユネスコ無形文化財など、数多くの受賞を果たしています。重要無形文化財の指定要件は、全て手作業で、原料が自然素材であることが条件です。

具体的な結城紬の指定要件

• 糸は全て「ツクシ」と呼ばれる道具を使い、真綿から手つむぎしていること
• 絣の模様をつける場合は、手くびりによること
• 地機（じばた）で織ること

栃木県小山市は、結城紬や地機などの伝統産業の保護をすすめています。

結城紬と栃木県の名産コラボ

栃木県は、いちごの名産地でもあります。「とちおとめ」や「スカイベリー」などの品種があり、いちごを使ったクレープなどのスイーツだけでなく、いちごカレーなどのアイディア商品も販売されています。

栃木県産のスカイベリーを用い、着物デザイナーの冨田伸明さんが結城紬を染めました。1着の着物を染めあげるために、15kgのスカイベリーを煮詰めた染料を用いました。

日本の着物は、近年に入り外国人に高い評価を得ています。伝統的な着物はもちろんですが、新たな発想にもとづく着物もどんどん開発されています。スカイベリーで染めた着物も、香港やヨーロッパなどの海外に披露することを意識してつくられました。

行庵手織（ぎょうあんており）は、茜・梅・栗・栃の葉等の自然の素材を用いた草木染です。栃木県足利市で江戸時代から製作されています。

草木染で染められた糸を手織りし、素朴で自然な味わいの織物をつくり出します。

真岡木綿

真岡木綿は、上質な国産木綿です。浴衣や手ぬぐいに使われる上等な生地を「特岡」と呼びますが、この名称の「岡」は真岡木綿の「岡」に由来しています。絹のような肌触りの良さから、真岡木綿は木綿の代名詞となっていた時期もありました。

栃木県真岡市やその周辺では、綿の栽培が盛んでした。そして、農家の女性達が農作業をするかたわら、木綿を織っていました。

真岡で織られていた木綿は「晒し」と呼ばれる加工技術レベルが高かったため、江戸時代には江戸の木綿問屋が仕入れた木綿の仕入高の80％が真岡木綿だったとの記録があります。

江戸時代末期以降、真岡木綿は急速に衰退しました。開国に伴い、海外からの輸入綿糸が大量に輸入されたことがその理由です。そのため、全て手作業で行われる伝統的な織り方は行われなくなりました。

昭和61年、真岡商工会議所が中心となり、手織りで素朴な風合いや肌触りの良さを醸し出す国産木綿が復活しました。現在では、真岡木綿会館において15工程に及ぶ手作業の製作が行われています。

真岡木綿は主に着物に使われますが、肌触りの良さを生かした洋風のドレスにも使われています。

まとめ

栃木県で出張して着物買取をしてくれる着物買取店、持ち込みで着物買い取りしてくれる買取店、および栃木県ゆかりの着物や織物を紹介しました。まとめると以下のとおりです。

栃木県は、小山市を中心につくられる結城紬や、真岡市を中心につくられる真岡木綿などが有名です。特に結城紬は、日本三大紬の一つに数えられ、日本国内だけでなく海外からの評価が高いです。古い着物だけでなく、新作の着物も登場しています。

栃木県で着物買取を依頼する場合、出張による買取を利用すると、自宅で着物専門の査定員による査定を受けることができます。自宅に査定員が訪問することに抵抗がある場合、持ち込みで買取専門店に着物を持ち込むことが可能ですが、いずれにせよ事前に電話またはメールで問い合わせしましょう。

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