5,000円玉硬貨の買取価格相場と相場以上で売る方法

造幣局より、7種類の5,000円玉硬貨が発行されています。7種類全てが記念硬貨として発行されました。通常の買い物で額面どおり使うことも可能ですが、記念硬貨のコレクターが高く買い取りしてくれるため、買取業者などに売った方がお得です。

この記事では、5,000円玉硬貨の種類とそれぞれの特徴および買取価格相場、相場以上で5,000円玉硬貨を高く売る方法を紹介します。

5,000円玉硬貨の特徴と買取価格相場

5,000円玉硬貨は、1990年～1998年にかけて7種類発行されました。

国際花と緑の博覧会記念5,000円銀貨幣

1990年に大阪府で開催された国際花と緑の博覧会の開催を記念して発行された5,000円玉硬貨です。直径は30ミリメートル、量目は15グラムの銀合金製です。

表面に花冠をかぶる少女のデザインが刻印されています。これは、人間の生活と自然界と植物界との調和を表します。裏面は「OSAKA EXPO‘90」の文字と国際花と緑の博覧会のシンボルマークが刻印されています。

国際花と緑の博覧会記念5,000円銀貨幣の発行枚数は1,000万枚と、他の5,000円玉硬貨と比較してとても多いのが特徴です。そのためあまり希少価値はなく、買取価格相場は額面通りの5,000円～7,000円程度です。

裁判所制度100周年記念5,000円銀貨幣

1990年に裁判所構成法が交付、施行され、近代的な裁判所制度が開始してから100周年経過したことを記念して発行された5,000円玉硬貨です。直径は30ミリメートル、量目は15グラムの銀合金製です。

表面は大法廷の内部、裏面の中央に裁判官や裁判所職員が付けるバッチのマークと、その周辺に「大はんごん草」が刻印されています。大はんごん草の花言葉は正義や公正のため、裁判所にふさわしいとされています。

裁判所制度100周年記念5,000円銀貨幣の発行枚数は500万枚です。買取価格相場は7,000円～8,000円程度です。買取価格相場の大きな値幅はありません。

議会開設100周年記念5,000円銀貨幣

日本の国会（当時は帝国議会）の第１回会議が開催されてから100周年を記念して発行された5,000円玉硬貨です。直径は30ミリメートル、量目は15グラムの銀合金製です。

表面は国会議事堂の外観、裏面は2頭の有翼の獅子が向かい合う様子が刻印されています。

議会開設100周年記念5,000円銀貨幣の発行枚数は500万枚です。買取価格相場は7,000円前後です。買取価格相場の大きな値幅はありません。

皇太子殿下御成婚記念5,000円銀貨幣

1993年に皇太子殿下御成婚を記念して発行された5,000円玉硬貨です。直径は30ミリメートル、量目は15グラムの純銀製です。

皇太子殿下御成婚時には、5,000円銀貨幣の他に50,000円金貨幣と500円白銅貨が発行されました。5,000円銀貨幣の表面は瑞鳥の鶴2羽と瑞雲が、裏面は菊花紋章と梓が刻印されています。

皇太子殿下御成婚記念5,000円銀貨幣の発行枚数は500万枚です。プルーフ貨幣セットも3点セットが10万セット、2点セットが10万セット発行されました。買取価格相場は他の5,000円玉硬貨よりも高く、8,000円～20,000円となります。

長野オリンピック冬季競技大会記念5,000円銀貨幣

表面にアイスホッケー、バイアスロン、パラリンピック・アルペンスキーがデザインされた3種類が発行されました。3種類とも直径は30ミリメートル、量目は15グラムの銀合金製です。

長野オリンピック冬季競技大会記念（第1次）5,000円銀貨幣は1997年に発行され、表面はアイスホッケー選手がパックを打つ姿、裏面は長野県の県獣のカモシカが刻印されています。

長野オリンピック冬季競技大会記念（第2次）5,000円銀貨幣も1997年に発行され、表面はバイアスロンのクロスカントリーとライフル射撃の様子、裏面は長野県の県獣のカモシカが刻印されています。

長野オリンピック冬季競技大会記念（第3次）5,000円銀貨幣は1998年に発行され、表面はパラリンピックのアルペンスキー選手とウサギのマスコットキャラクター、裏面は長野県の県獣のカモシカが刻印されています。

長野オリンピック冬季競技大会記念5,000円銀貨幣は、3種類とも500万枚発行され、そのうち各13万3,000枚はプルーフ硬貨セットです。

通常貨の買取価格相場は6,000円～8,000円程度、プルーフ硬貨の買取価格相場は金貨・銀貨・白銅貨の3点セットで10万円程度、銀貨と白銅貨の2点セットで10,000円弱です。

高く売れる5,000円玉硬貨と少しでも高く売る方法

7種類の5,000円玉硬貨のうち、皇太子殿下御成婚記念5,000円銀貨幣が最も高く売れます。その他の5,000円玉硬貨は、額面よりやや高く売ることができます。

皇太子殿下御成婚記念5,000円銀貨幣は、他の5,000円玉硬貨が銀と銅の合金なのに対し、純銀製です。また、元号が平成から新しくなることから、買取価格相場は上昇しています。今後もさらに買取価格が高くなる可能性もあります。

皇太子殿下御成婚記念5,000円銀貨幣と同時に、50,000円金貨や500円白銅貨をセットで売ると、高く買取してもらえます。また、プルーフセットも2種類発行されており、相場以上の高値がつく可能性があります。

皇太子殿下御成婚記念プルーフ貨幣3点セット（金・銀・白銅貨）の買取価格相場は12万円程度です。銀貨幣と白銅貨のセットも、2万円以上の買取価格が期待できます。

長野オリンピック冬季競技大会記念5,000円銀貨幣の買取価格相場はそれほど高くありませんが、2020年東京オリンピックの開催や、東京オリンピックのマラソンを描いた大河ドラマ「いだてん」がNHKで放送開始されたことなどから、買取価格相場が徐々に上昇しています。

今後、オリンピックに関連した記念硬貨が注目され、さらに買取価格が上昇する可能性もありますが、長野オリンピックは東京オリンピックと違い冬季開催であることや、銀合金製であることなどから、1万円を超えるほどの価格上昇は難しいでしょう。

長野オリンピック冬季競技大会記念5,000円銀貨幣と同時に、10,000円金貨や500円白銅貨をセットで売ると、高く買取してもらえます。また、プルーフセットも2種類発行されており、相場以上の高値がつく可能性があります。

保存状態が良い硬貨は、買取価格が高くなります。すでに傷や汚れがある場合は、自分で磨いたり薬品できれいにするなどしないようにしましょう。

皇太子殿下御成婚記念金貨は、ブリスターパックに入った状態で発行されました。パックをはがさないままで保管してあると、買取価格が高くなります。

5,000円玉硬貨の正確な価値を鑑定してもらうには、古銭やアンティーク硬貨専門の買取業者に鑑定を依頼しましょう。近所に実績や信頼性のある買取業者がない場合は、バイセルなどの買取業者に依頼できます。全国に無料出張買取してくれるため、気軽に問い合わせましょう。

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まとめ

7種類ある5,000円玉硬貨の特徴と買取価格相場、5,000円玉硬貨を相場以上で売る方法を紹介しました。まとめると以下のとおりです。

造幣局が発行した5,000円玉硬貨は、7種類あります。1990年に国際花と緑の博覧会記念5,000円銀貨幣、裁判所制度100周年記念5,000円銀貨幣、議会開設100周年記念5,000円銀貨幣の3種類が発行されました。

1993年に発行された皇太子殿下御成婚記念5,000円銀貨幣は、最も高い買取価格が期待できます。1997年～1998年に3種類発行された長野オリンピック冬季競技大会記念5,000円銀貨幣も高い買取価格となる可能性があります。

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