熊本県で着物買取をしているお店とおすすめ

熊本県は、かつては養蚕が盛んなことや、中世時代の南蛮船貿易により東南アジアの鮮やかな色彩の染色技術が伝来したことなどから、独特の特徴を持つ着物や織物が発展しました。

この記事では、熊本県へ出張して買取をしてくれる着物買取店、熊本県で持ち込み買取が可能な買取店、熊本県にゆかりのある着物や織物について紹介します。

熊本県へ出張して買取をしてくれる着物買取店

熊本県内には、着物を持ち込み買取できる買取店が少ないため、出張して買取をしてくれる着物買取店を利用すると便利です。

出張買取を依頼する場合、出張料や査定料・キャンセル料などは原則として不要です。ただし、地域によっては出張ができない場合や、費用が発生する可能性があるため、事前に問い合わせましょう。

特に、2016年に発生した熊本地震の影響で、出張訪問が困難な地域はまだ存在するため、道路状況などは詳しく説明しましょう。

福ちゃん

福ちゃんは、着物の買取実績が200万点を超える着物買取店です。熊本市や八代市・天草市・菊陽町を中心に、広い地域に出張訪問してくれます。

福ちゃんでは、着物だけでなく帯や和装小物の買取も積極的に行っています。着物にシミや汚れ場ある場合、古い着物の場合も買取してくれることがあります。

福ちゃんに着物の出張買取を依頼する方法は、3通りあります。

一つ目はフリーダイヤル0120-947-295まで電話連絡しましょう。受付時間は9時～20時です。年中無休ですが、年末年始は利用できません。

二つ目はメールによる連絡です。Webサイトを通じ、出張訪問だけでなく宅配買取などの予約も可能です。相談や質問にも対応してくれます。

三つ目は着物の写真を送ることにより、簡単に査定をしてもらえる無料Web査定です。着物の画像ファイルをJPG、GIF、PNGいずれかの形式で、1枚当たり3MB以下のサイズで送りましょう。

吉好

吉好は、熊本県全域に無料出張査定してくれる着物買取店です。着物の買取がメインですが、切手や小銭・毛皮・ブランド品・貴金属などの買取も行っています。

出張訪問の予約は、フリーダイヤル0120-160-888まで電話連絡するか、Webサイトのお申し込みフォームを利用しましょう。電話連絡は24時間365日受け付けています。

着物のこう吉

着物のこう吉は、江戸時代末期に創業した染物屋が着物屋に変わった老舗店です。かつては熊本県菊池市に店舗を持ち、養蚕が盛んだったことから染物を中心に業務を行っていました。

店名をこう吉に改め、店舗が熊本市に移転してからは営業形態をリサイクル着物店に改めています。

こう吉では店頭買取は行わず、出張による買取のみに対応しています。また、原則として買取が可能な着物15点以上ある場合に出張訪問してくれます。ただし、作家物などの高級な着物の場合は少数でも出張訪問してくれる場合があります。

着物の出張買取を依頼する場合は、買取専用電話080-3940-4758まで電話連絡しましょう。

熊本県で持ち込み買取が可能な買取店

熊本県で着物を持ち込み買取が可能な買取店は、あまり多くありません。リサイクルショップだと適正な価格で着物の買取をしてもらえない可能性があるため、できるだけ着物専門の店を利用すべきです。

着物を持ち込む際、運転免許証などの本人確認書類を忘れずに持って行きましょう。

きん松

きん松は、熊本県人吉市にある着物リサイクル店です。株式会社久留米屋の中古着物の販売と買取の部門ではじまった会社で、仕入れから買取、販売まで一貫した着物専門店のため、安心して持ち込み買取をすることができます。出張買取も利用できます。

きん松に電車で行く場合は、JR人吉駅正面出口から直進して徒歩で10～15分で到着します。駐車場もあるため、車で着物を持ち込むことも可能です。

営業時間は平日は9時～18時30分、日曜祝日は10時～18時30分です。毎週水曜日は休業日です。事前に電話番号0966-22-8766まで電話しましょう。

東京相場熊本店

東京相場は、北海道から沖縄まで全国10店舗を展開する買取専門店です。特に熊本店においては「がんばろう熊本」を合言葉に、震災で壊れた家電製品を買い取るなど、買取に力を入れています。

東京相場熊本店では、着物の他にブランド品・家電・楽器・絵画なども行っています。遺品整理で着物を含め大量の買取品がある場合にも利用できます。

東京相場熊本店の店舗は熊本県熊本市にあり、熊本市電の新水前寺駅から徒歩3分で到着します。駐車場はないため、車で行く場合はコインパーキングなどを利用しましょう。

着物の持ち込み買取をする前に、フリーダイヤル0120-361-051まで電話連絡しましょう。携帯電話やスマホも利用できます。営業時間は10時～19時で、月曜日および年末年始は休業日です。

また、東京相場熊本店ではLINEかんたん査定が利用できます。スマホのLINEアプリで買取希望の着物の画像を送信するだけで、査定が行われます。査定金額に納得した後、持ち込みしましょう。

リサイクルきもの呉楽

リサイクルきもの呉楽は、熊本県熊本市にあるリサイクル着物店です。着物の買取、販売に加え、リメイク商品の販売も行っています。

着物だけでなく、帯や襦袢、着物地の洋服も取り扱っています。営業時間は11時～18時です。火曜日が休業日です。駐車場は2台のみです。

着物を持ち込み買取する前に、096-359-4147まで電話連絡しましょう。

熊本県発祥、ゆかりのある着物、織物

熊本県は、中世時代の南蛮船貿易の影響で、海外の着物や織物、染色技術などに影響を受けた着物や織物が特徴です。

天草更紗（あまくささらさ）

天草更紗（あまくささらさ）は、16世紀頃の安土桃山時代や江戸時代初期に、熊本県天草地方に渡来した南蛮船によってもたらされた更紗が起源です。更紗とは、インドやジャワ、スマトラなどが原産です。

天草更紗の特徴は、南国の色鮮やかな絵柄です。江戸時代に、更紗の技術が職人の手で庶民向けにつくられ、発展しました。

天草更紗はその後、途絶えた時期がありました。何度か復興しては途絶えることを繰り返し、現在では中村いすず氏の手により2002年「平成の天草更紗」として復興されています。

細川染

細川染は、和服の模様染めの一種です。型紙を2枚以上使い、色を重なりや隣接を表現するのが特徴です。藍色の濃淡を表現する物が多いです。型紙が2枚必要な上、染めも2回行うため時間とコストがかかります。

江戸時代の熊本藩主細川家が、一度の染色では満足せず、二度以上に染め直させたことから、二色染めが定着したと言われています。

肥後絣

肥後絣は、熊本県熊本市でつくられる綿織物です。肥後木綿と呼ばれることもあります。江戸時代中期ごろから、現在の熊本市川尻などの農村で自家用として織られていました。

肥後絣は久留米絣の影響を受けており、生地の丈夫さと素朴な縞模様が特徴です。明治時代以降、士族の殖産企業「力食社」により盛んに製造されました。熊本県は軍都であったことから、軍服を作るための製糸業や絹織物の需要が高まったためです。

昭和初期に肥後絣の生産はピークを迎えますが、第二次世界大戦の開戦に伴う原糸不足と1953年の水害により、生産が縮小していきます。現在ではつくられていないため、大変貴重な織物です。

まとめ

熊本県へ出張して買取をしてくれる着物買取店、熊本県で持ち込み買取が可能な買取店、熊本県にゆかりのある着物や織物について説明しました。まとめると以下のとおりです。

熊本県は、中世に南蛮貿易が盛んだったことから、熊本で独自に発展した天草更紗や二度染めが特徴の細川染、素朴な色彩が特徴の肥後絣などが有名です。

熊本県で着物買取を依頼する場合は、持ち込みで買取してもらえる店はあまり多くないので、出張して買取してくれる着物買取店を利用するのが便利です。

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