京都府で着物買取をしているお店とおすすめ

京都府は、平安京への遷都が行われて以来、貴族文化の中心地となり、着物文化が発展しました。「京の着倒れ大阪の食い倒れ」とも言われるとおり、京都府は着物にかけるお金が他の都道府県に比べて非常に高いです。

この記事では、京都府で出張して着物買取をしてくれる着物買取店、京都府で持ち込みによる着物買取が可能な買取店、京都にゆかりのある着物や織物を紹介します。

京都府へ出張して買取をしてくれる着物買取店

京都府に本店を置く着物買取店は多く、その多くが出張して買取してくれます。また、京都に店舗を置いていなくても、出張して着物を買取してくれる着物買取店もあります。

出張して買取をしてくれる着物買取店の多くが、出張料や査定料が無料です。京都府内であれば、ほとんどの地域が出張訪問対象地域です。会社により、出張までに要する時間や最低枚数などが異なる場合があります。

福ちゃん

福ちゃんは、大阪府に本社を置く着物買取店です。全国に出張対応しますが、京都府は大阪府に近いこともあり、素早く手厚い対応を受けることが可能です。その一つが、福ちゃんの「遺品買取・遺品整理サービス」です。

福ちゃんは、優良遺品整理業者と提携し、遺品整理に力を入れています。遺品買取は全国対応していますが、出張しての遺品整理は京都府を含む関西圏限定のサービスです。

福ちゃんで遺品整理サービスを利用すると、エアコンの取り外し・かんたん清掃・かんたん消臭・遺品合同供養・貴重品書類郵送・立会い不要サービスの6種類のサービスが無料になります。遺品整理業者への依頼は福ちゃんが代行します。

着物を多く所持したまま亡くなった身内がいるかたがこの遺品買取・遺品整理サービスを行うと、遺品整理が安価で行われる上、着物を含む遺品の買取費用で整理費用が軽減される、もしくは買取金額の方が上回ることもあります。

福ちゃんに出張訪問を依頼する場合、Webサイトよりメール問い合わせするか、フリーダイヤル0120-905-286まで電話しましょう。受付時間は9時～20時で、年中無休です。携帯電話からかけることが可能です。

バイセル

バイセルは、最短30分で出張訪問してくれる着物買取店です。そのスピードの速さから、顧客満足度が非常に高いです。また、他店より1円でも安く査定された場合は、全品返却するサービスも人気の秘密となっています。

バイセルは以前の店名は「スピード買取.jp」でした。その時代に、着物買取業界で他社に先駆けて無店舗型の着物買取をはじめました。現在においても、着物買取実績は業界トップクラスを守っています。

バイセルは、出張訪問する査定員が着物に関する深い知識を持ち、身分証の提示などを徹底しています。それだけでなく、出張による買取に不満がないように、査定終業後に電話によるアフターフォローを行っています。

バイセルの詳細を見てみる

まんがく屋

まんがく屋は、大阪府に本社を置く総合買取専門店です。着物を中心に、ブランド品など多様な品目を買取してくれます。

まんがく屋は、流通ルートが豊富なことや、受付・査定・販売などの業務を分担して人件費を削減していることなどから、高額買取を実現しています。

他社で買取を断られた着物や小物でも、まんがく屋で買取してもらえる可能性があります。まんがく屋には豊富な流通ルートがあるため、傷やシミのある着物や織物などでも仕立て直すなどの方法で流通させることが可能なためです。

まんがく屋に出張による買取を依頼する場合は、Webサイトを通じてメールで申し込むか、フリーダイヤル0120-590-009まで電話しましょう。受付時間は9時～20時で、土日祝日も営業しています。

京都府で持ち込み買取が可能な買取店

京都府には、呉服店に加え、着物買取店が数多く存在します。なかには、創業数十年の業者も多いです。

京都市など交通アクセスの良い場所にある買取店が多いため、持ち込みによる買取をする店を探すには恵まれています。

着物を買取店に持ち込む際、運転免許証など公共機関が発行した身分証明書を忘れずに持参しましょう。また、持ち込む日に着物買取専門の査定員がいることを電話などで確認すると安心です。

京都高級呉服買取センター

京都呉服買取センターは、創業50年の呉服店で、京都でも老舗の店です。呉服の卸業をしていた経験を生かし、着物買取の他に着物の美術館サイト「特選きものコレクション」を運営しています。

京都呉服買取センターは「納得の買取価格」「即決不要」「迅速なご連絡」の安心三か条を掲げているのが特徴です。

持ち込み買取の他に、宅配買取や訪問買取にも対応しています。宅配買取のために査定員が出張するなど不在の可能性があるため、事前に電話連絡してから着物を持ち込みましょう。

営業時間は9時～18時です。買取に関する問い合わせは、フリーダイヤル0120-075-529まで電話しましょう。フリーダイヤルの受付時間は9時～20時で、年中無休です。

京都着物専門店アイディーネット

アイディーネットは、着物専門の買取店です。着物買取専門の査定員が、ていねいでわかりやすい説明をしながら査定を行います。持ち込み買取の他に、宅配買取や出張買取に対応しています。

アイディーネットは、特にアンティーク着物など古い着物の買取に力を入れています。作家物の高級呉服を持ち込むと、高く買い取りしてもらえる可能性が高いです。

持ち込み買取は、事前にWebサイトからのメール問い合わせまたは電話連絡が必要です。電話番号は075-811-2006です。

京都きものセンター

京都きものセンターは、高級呉服などの着物買取専門店です。帯などの小物も買い取りしており、反物の買取に特に力を入れています。持ち込みできる店舗は、京都市中京区の1店舗のみです。

写メール査定も行っており、京都きものセンターにメールで着物の写真を送ると、おおまかな買取価格を知らせてくれます。着物を持ち込む前に利用すると便利です。

着物の持ち込みには、事前の予約が必要です。フリーダイヤル0120-10-6300まで電話連絡しましょう。

きもの卸のまつもと一輝堂

一輝堂は、高級呉服やレアな着物、振り袖、リサイクル着物など多様な種類の着物の買取を行う買取店です。全国に店舗がありますが、本店は京都府にあり、持ち込み買取の他に出張買取、宅配買取も可能です。

他社では査定できない、もしくは価格が低いと感じた着物でも、一輝堂では高値で買い取りしてもらえる可能性があります。作家物の着物や産地作品の高級呉服を安心して持ち込むことができます。

持ち込み買い取りする際、Webサイトによるメールまたはフリーダイヤル0120-529-395に電話予約しましょう。Webサイトでは、QRコードによる読み取りが可能です。

京都四季彩

京都四季彩は、30年以上に渡って買取専門店を続ける実績を持つ着物買取店です。出張買取もできますが、着物の枚数が多い場合に限られるため、枚数が少ない場合は持ち込みによる買取が便利です。

営業時間は9時～20時で、年中無休です。持ち込みの前に電話連絡しましょう。電話番号は、着物買取専用電話075-643-7034まで電話しましょう。

彼方此方屋（おちこちや）

彼方此方屋の店名の由来は、遠いところと近いところとをつなぎ合わせ、着物の文化を過去から未来へとつないでいくことと、着物を身近なものにしたいという思いとが込められて、名付けられました。

着物の買取・販売だけでなく、着付け教室や着物のリメイク、着物に関する情報発信などを行っています。

着物を持ち込み、買取を依頼することの他、着物の丸洗いや部分直しをすることで、着ることができないと思っていた着物が再び着ることができるようになることもあります。

着物を持ち込みする前に、Webサイトによるメール問い合わせをすると、2～3日以内に返信が届きます。または、075-344-4566まで電話連絡しましょう。営業時間は11時～18時で、毎週月曜日および第2火曜日は定休日です。

京都府発祥、ゆかりのある着物、織物

京都府は、歴史的にも地形的にも、着物や織物が発展してきました。京都府でつくられた着物は、国内はもちろん、海外からも高い評価を得てきます。近年は外国人観光客が増えてきた影響もあり、京都産の着物や織物の注目度が高まっています。

歴史的には、平安京に遷都が行われて以降、皇族や貴族を中心とした華やかな着物文化がはぐくまれました。それに加え、宮廷や伝統芸能など文化的な側面も加え、京都発祥の着物文化が全国に伝播していきました。

地理的には、京都が三方を山に囲まれ、鴨川などの豊かな水脈に恵まれていたことが、着物づくりの発展に適していました。

西陣織

西陣織は、京都府発祥で日本を代表する織物です。その歴史はとても古く、古墳時代に源流があります。5～6世紀に大陸から渡来した秦氏の一族により、養蚕の方法と絹織物の技術が京都太秦に伝えられました。

平安京に遷都されると、絹織物の職人は織部司（おりべのつかさ）により組織化されました。その影響で、綾や錦などの高級織物が生産されていきます。時代が移るにつれ、官営の織物は衰えますが、職人が独自の組合などを作り、大陸伝来の新しい技術を加えながら進化を続けました。

西陣織の名前の由来は、室町時代に11年間にわたって続いた応仁の乱の西陣本陣です。戦乱の最中、多くの職人は戦火を逃れました。終戦後に京都に戻った職人達が戻った場所の一つが、西軍の本陣跡でした。

西陣織の特徴の一つが、紋様技術です。これは、大陸伝来の高機（たかはた）の技術が取り入れられたことにより、先に染めた糸を使って模様などを作り出すことが可能となったことで形づくられました。

その後、西陣織は朝廷から認められたり、豊臣秀吉らから保護を受けるなどし、江戸時代に至るまで発展を続けました。

しかし、江戸時代後期以降になると、丹後や桐生などの新しい絹織物産地が台頭してきたことなどから、西陣織の相対的な価値は下がってきました。明治以降は東京に首都が移り、京都が文化の中心とは言いがたくなりましたが、文明開化に西陣織はいち早く対応しました。

近代化以降、全国的に絹織物の生産が衰えたり途絶えたりする中、西陣織は厳しい時期を乗り越えながら、高級織物だけでなく着物の大衆化をはかるなど、現在も日本の着物文化を牽引しています。

京鹿の子絞（きょうかのこしぼり）

京鹿の子絞（きょうかのこしぼり）は、衣装の模様表現の一つです。くくりの模様が子鹿の斑点に似ていることから、この名称がつけられました。室町時代から江戸時代にかけて発展し、江戸時代中期に全盛期となりました。

京鹿の子絞は「かのこ」とも呼ばれ、その極めて繊細なくくりの技術や高度な染めの技術による色合い、にじみ具合、立体感が特徴です。

京友禅

京友禅は、8世紀ごろに大陸から伝わった染色技法が起源です。友禅染は、色数が多く、絵画調の模様を着物に染めるのが特徴です。江戸時代の中期に発展しました。

手描友禅は、江戸時代の京都の絵師宮崎友禅斎が確立しました。宮崎友禅斎は人気の高い扇絵師でした。その画風を加えることにより、独自の模様染めが行われたことで京友禅が生まれました。

宮崎友禅斎による手描友禅は、糸目糊を使って白い生地に絵画のような模様を描き、染め出す技法です。これにより、隣り合う色が混ざり合うことなく、複雑で精巧な染色が可能となります。

明治時代には、型紙を用いて友禅模様を染める「写し友禅染」が開発されています。

京友禅の製造過程は、20種類以上の専門職による下絵描き、糸目置き、色挿し、糊伏せ、地染め、蒸し、水洗い、刺繍、装飾などが行われます。1枚の京友禅を作成するまでに多くの職人が長い時間をかけてつくりあげます。

まとめ

京都府で出張して着物買取をしてくれる着物買取店、京都府で持ち込みによる着物買取が可能な買取店、京都にゆかりのある着物や織物を紹介しました。まとめると以下のとおりです。

京都府は、日本において着物文化発祥の地で、現在も多くのかたが着物を所持、着用しています。西陣織や京友禅など、華やかな刺繍や模様の着物が多くあり、大陸から京都に伝わった織物技術が全国の各種の織物に影響を及ぼしています。

京都府には老舗の呉服店などが多くあり、着物買取を行う店も多くあります。呉服店などでの査定ノウハウを生かし、着物買取をはじめた業者もあります。持ち込みによる買取が難しい場合は、自宅まで出張訪問してくれる着物買取店を利用しましょう。

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